登場人物 故郷編
● アイヒル・ディクター
本作の主人公。
本来は死産寸前の赤子だったが。いきなり生命力にあふれて動き始めたので、当時の担当の産婆から気味悪がられていた。
生まれ変わった当初は、人並みに絶望したりしていたが。転生先の世界がスカラベの世界だと分かってからは豹変。元気いっぱいに冒険者を目指し始める。
十六歳になって直ぐに、生家を出て念願の冒険者生活を開始。月一回の手紙は母との約束。仕送りはおまけ。
● ヘイズル・ディクター
アイヒルの今世の父親。ワイセイルの町で代筆業を営みながら、嘱託の徴税人も兼業している。
二人の息子を持つ父親であり、愛する妻の良き夫。後見人には頭が上がらない。
上の息子は良い感じに育ったのに、下の息子がエキセントリックになった事を悔やんでいる。(内心妻に似たのかと考えている)
幼少時に両親を亡くし。その時に後見人に名乗りを上げて一族の財産を守ってくれたバレンには深い感謝を捧げていて。実の父親同然に慕っている。
● マリー・ディクター
アイヒルの今世の母。ヘイズルの妻として、家庭内でその剛腕を振るっている。
お腹を痛めて二人の息子を産み育てた。長男を産んでから、しばらく二人目に恵まれなかったので。アイヒルには甘い事を自覚している。
しっかり者の長男も、元気いっぱいな次男も愛しているが。彼女が一番甘えられるのは、夫ただ一人きりである。
● ダリル・ディクター
アイヒルの今世の兄。三つ年上の長男。
性格は慎重で少し心配性。すぐに悪い想像を働かせてしまい、挑戦を怖がる癖がある。
子どもの頃。徴税人モドキの息子というだけで、村長の息子一派に無理やりつるまれ。一緒にした悪さの主犯として晒しあげられていた。
その魔の手は弟まておよび。「生意気な弟を懲らしめる」という大義名分で、アイヒルのリンチ計画を主導させられたが。対象である当の本人は、遊んで貰っていると思い込んでいて、全員のしてしまった。
それ以来。息子たちが全く近づかなくなったので、弟に感謝しているが。それと同じくらい弟の強さに恐怖した。
現在は。弟の送ってくる近況に一喜一憂する兄をやっている。
この位の距離感が自分たちには丁度いい。と内心考えていた。
● バレン・フェイズル
エクスリアで長年、徴税役人を務める老人。ヘイズルの後見人をやっていた。
長年の友人だったディクター夫妻が亡くなり。失意の中、忘れ形見のヘイズルを引き取り。成人まで育て切った。
ヘイズルを将来の後継者にと考えて。ヘイズルには自信が施せる最高の教育をしたが。彼はさっさと嫁をとると、生家があるワイセイルに戻ってしまった。
本人にすら何も言わず、胸に秘めた計画だったので。誰もこの事は知らない。
公私混同はしないタイプ。しかし、この出来事を密かに根に持っている。
● ワイセイルの人々
・村長
ワイセイルの代表者。ヘイズルとほぼ同年代。半分くらいよそ者のヘイズルが徴税人をやっているのが面白くない。
息子がアイヒルに負かされたので。村の自警団で揉んでもらおうとしたら、余計にパワーアップさせてしまった。
・村長の息子
父親の影響でディクター一家を一方的に嫌っていた。
悪友たちとダリルをおもちゃに遊んでいたが。アイヒルにも目を付けたのが運の尽き。散々に泣かされてプライドを折られきった。
今は父の仕事を受け継ごうとまじめに働いている。
・息子の取り巻き
村の悪ガキ軍団。オスガキ。
親分の元で毎日イタズラ三昧だったが。おもちゃの弟も従えようとした結果。幼くしてわからされた。
ある日を境に自分の子供が真面目になった事を。親たちは喜びこそすれども、その原因を聞こうという者はいなかった。
・雑貨屋のコーツ
ワイセイルで代々雑貨を取り扱う店をやっている。
村では貴重な自前の馬車を所有し。貸し出したり、仕入れに使ったりして、上手くやっている。
ディクター家の事は、普通に村の仲間だと思っているので。村長の考えにはちょっと辟易している。
● エクスリアの人々
・冒険者ギルドの人たち
最近、見込みのある若いのが入って来たな!と、思っていたら。ランクが上がるとさっさと都会に出て行かれてしまった。
・スミス
アイヒルに依頼中助けてもらった作業員。
実はエクスリアで評判の親方の元で修行中の身。
命の恩人に紹介した宿の女将さんに、後でちょっと怒られたが。特に気にせず今日も修行に励んでいる。
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