小説の新規投稿

信仙夜祭

新規投稿する時

「さて、推敲も終わった……。後は、公開するだけだな」


 私は何時も、予約投稿だ。

 人によっては、『書けたら直ぐに公開』という人もいるらしい。

 私は、一度ラストまで書いてから投稿するのを、基本としている。エタるのを恐れているからだ。


 そんなわけで、5万文字程度の中途半端な未発表作品も多い。


「これ、読まれるのかな……」


 新規投稿する時は、何時も自問自答している。

 スタート前だけ味わえるスリルともいえる。


「一次選考くらいは通りたいな~。全部ではなくても、一作品くらいなら……」


 『0PVの恐怖』や『落選続き』など、心が折れそうになる出来事は、一通り味わったつもりだ。

 それでも、新規投稿を行う私がいる。


「そういえば、投稿し始めた時は、一次選考通過を目的にしていたんだっけ」


 もうすぐ、4年目が始まる。

 一次選考常連者や、書籍化作家を横目に、私は今日も書き続けている。


「怖いけど、スタートに立たないと、絶対にゴールはないからね」


 自分に言い聞かせる。

 この4年で、膨大な時間と労力をつぎ込んで来た。

 そして、成果と呼べるものが……ない。

 ほとんどの人が、同じだと思う。

 

「来年も書けているといいな~。カクヨムコン……。このお祭り期間は、楽しいかもしれない」


 小説は何時でも、スタートできる。でも、ゴールは、人それぞれだ。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

小説の新規投稿 信仙夜祭 @tomi1070

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ

同じコレクションの次の小説