読まれることのない手紙 四通目

君と別れたことを知った家族は、皆僕を非難した

親父は僕をなかば勘当した

僕の決断を、家族だけは信じてくれると思っていた

僕は家族を、最後の味方を失ってしまった

部屋にこもり睡眠も食事もとらない日が続いた


何日たっただろう

もうろうとした意識の中で、深夜僕は両親の部屋のドアを叩いていた

「俺だって別れたくないんだ! だけど・・・」

止めどなく流れる涙と共に僕は叫んでいた

・・・


君は本当に素敵な女性だったんだね

僕の家族は皆、君のことが大好きだったんだよ


to H from S

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