第7話 ネットの影響力
机の上に大量に積まれたポマードとべっこう飴を見て、困惑する野間ちゃん。
「それ、べっこう飴の方を野間ちゃんにポマードを私にと差し入れを頂きました」
男性職員の言葉に首を傾げる野間ちゃん!
話を続ける男性職員。
「少し前まで、ここに下界から口裂け女の酒口さんが来てたんですよ!」
「ええ、会いたかったなぁ~」
かなり残念がる野間ちゃん。
「はい、酒口さんも会いたがってましたよ!また近いうちに来ると思いますよ!」
「その時が楽しみです~♪」
「それで、お迎え課の方は…どうでしたか?」
男性職員の言葉で再びプンプンしだした野間ちゃんである。
「そうだった!酷いんですよ!お迎え課の連中…間違って、幽体離脱した人を連れてきちゃったらしくて、こちらの部署で引き取れって言ってくるんですよ!」
「完全にウチの課の管轄外ですよ」
頷く野間ちゃん!
「はい、幽体を下界に戻せれば良かったのですが…」
「ああ、この時間帯は霊道も閉じてますからね」
「はい。それで、いくつもの課をたらい回しにされた挙句…再びお迎え課に戻って来たらしいんです」
「なるほど…それで、霊道が開くまで面倒を見ろと言われたんですね?」
「そうです!」
激しく頷く野間ちゃん!同時にメロン級の乳も上下に激しく揺れていた。
野間ちゃんの話は続く
「先輩!ご心配なく!ビシッと断りましたから、それに幽体離脱した人も…クレーマーみたいな感じで、ホント嫌でしたよ!」
「それは大変でしたね!野間ちゃん、お疲れ様です!」
「次は先輩がビシッと、お迎え課の連中に言ってやってくださいね!」
頷く男性職員であった。
「まぁ、お迎え課は激務で人員不足ですからねぇ…我が課が暇に見えてるんですよ」
「先輩ウチの課も忙しいですよ!」
ウンウンと頷く男性職員。
「さて、ポマードとべっこう飴を片づけたら動画の続きを観ましょう!」
「はーい!」
二人で手分けして机の上に大量に置かれたポマードとべっこう飴を片づけていく。
野間ちゃんに口裂け女の酒口さんが、ポマードとべっこう飴を持ってきた経緯を説明した男性職員。
「先輩!酒口さんって、ポマードとべっこう飴…苦手なんですか?」
野間ちゃんの問いに暫く考えてから答える男性職員。
「うーん…長い付き合いですが、可もなく不可もなくですよ!つまり普通ですね」
男性職員の言葉に首を傾げる野間ちゃん。
「多分ですが、下界のTVと近年ではインターネットの発達と動画配信サイトでの都市伝説特集の影響でしょうねぇ~」
「なるほど…それで、これですか…」
大量のポマードとべっこう飴に指をさす野間ちゃんであった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます