第4話
家に一度帰って用意を済ました後、奥多摩に向かった...
「奥多摩、奥多摩。ご乗車ありがとうございます。」
東京の田舎、奥多摩に到着した。すぐさま最寄りのホテルで部屋を取って一息ついた後用意を済ませてダンジョンに向かった。
・・・・・・・
ざわざわざわざわ...
なんか人が多い...確かに奥多摩は初心者向きでレジャー施設が豊富だから家族連れは多いのは知っていたんだが...それにしても異常だな。とりあえずダンジョンに入っちまおう。受付のところに向かった。
「こんにちは」
「いらっしゃいませ。ダンジョンのご利用ですか?」
「はい」
「では、ギルドカードの提示をお願いします。」
「どうぞ」
「承認しました。ではこちらからダンジョンに入ってください。」
「わかりました...あの、なんでこんなに人がいるのでしょうか?なにかイベントでもあるんですか?」
「実は今日、大人気のDチューバーが来ていまして...天音 天理という方をご存知ですか?」
「ああ、あの光魔法を得意としているって話題の...」
「そうです!その天音さんが来てくださっているんです!」
おっおう...多分ファンなんだろうな...
「あそこにいる人達は天音さんのファンなんですが、配信に映ることが彼らの中ではご法度とされているよ「よう、そこの兄ちゃん」噂をすれば...」
何か眼帯のいかつい感じのマッチョが立ちはだかった。
「何でぇこのダンジョンに入ろうとしてるんだぁ?」
「いやぁ、ちょっとレアアイテムにようがありましてねぇ」
「すまねぇが兄ちゃん...諦めてくれねぇか?」
「それは無理な話ですねぇ...何分こちらも諦められない事情がありましてねぇ
」
「あっ争わないでください!降格させますよ!」
「すいません...」
「悪かったなねぇちゃん。でもこれだけは譲れないんだ...」
なかなか折れないな...時刻は午後二時三十分。あまりここに長居はしたくないんだけど。
「まぁいいや。とりあえず強行突破してでも入らねば。」
「いいや兄ちゃん。ここは退いてもらわ「おやっさん!大変です。天音様が!」おうどうした!」
「どうやらダンジョンでオークの特殊個体が出たらしく...天音さんが追い詰められています!」
「なぁにぃ!今すぐ救援に向かわねば!場所はどこだ!」
「第三階層です!」
「よーしわかった。兄ちゃん、ちと協力してくれん...ってどこ行ったあのガキ!」
「あの人なら場所を聞いた瞬間ダッシュしていきましたよ!」
「なんだとぉ!」
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場所を聞いた瞬間に体が動いていたよ...
多分早く助けなければという気持ちが強くなったんだろうな。おっさんの怒鳴り声が聞こえてくるがそんなのは無視する。
『紅剣 フランベルジュ』
『セイバーモード』
「変身ッ!」
『♬〜』
とりあえず変身して素早く進む。森のダンジョンなこともあって周りは全部木々でいっぱいだった。そうするとやっぱり敵は出現する。
「グゲゲ」「グゲゲゲ」
前方からゴブリンが出現。2体か...パンチとキックで素早く決めてしまおう。
「はっ!」「グゲェ」「ふっ!」「ガギャァ」
やはり強い。ゴブリンを粉砕するぐらいの力を持っているってことはAランク相当の力がなくてはならない。そう考えると俺は今Aランクに最も近しいと言えるだろう。
『マジックリンク』
『疑似魔法 ヒートドライブ』
魔法を使って移動部屋へ、一度来たことがあるからそこに行けば一瞬で第三階層まで行ける...
ボス部屋にたどり着いた。ここのボスはリットエント。小さな巨人でその小柄の体には似合わない怪力を持ち合わせている。だが、今の俺に敵はいない!
『マジックリンク』
『疑似魔法 ファイアーボール』
「ギャァァァァ!」
リットエントの体に火球が接触、全体に炎が広がっていく。やがて燃え尽きて消滅した。
「よし、魔鉱石だ」
さっと回収してさっさと向かわねば。ちなみにいまので2分かかっている。急いで移動部屋に向かう...
第三階層に着いた。戦っているのだろう。魔物の声と魔法の音が聞こえる。
「やっやだ!やだ!」
女の子の声が聞こえてきた。多分、その子が天音 天理なんだろう。声からして状況は最悪だと言えるだろう。急がなければ...
『マジックリンク』
『疑似魔法 オーバードライブ』
足元からジェットのように火が吹いている。さっきよりも格段に早い。急いで彼女のもとに向かわなければ...
カードを用意しつつ俺は救援に向かった...
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《魔法紹介》
疑似魔法 ヒートドライブ
火の魔力を用いた強化魔法。素早さを上げて逃げたり、攻撃に活用できる。
疑似魔法 オーバードライブ
ヒートドライブの上位魔法。足からジェットの如き炎を吐いて進む。
疑似魔法 ファイアーボール
魔力を集めて火球を生み出し高速で打ち出すことができる。
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