第8話 素材探し

 前書き

 

 どうも作者のイコです。


 なぜか、投稿した物が全て消えてしまったので、急いで書き直しました( ; ; )


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 レベルが上がって40になったは良いが、次にゴーレムになる素材がなんなのかわからない。

  

 ゴーレムといっても様々で、砂、岩、木、鉄と素材を見つけられることができたのは、レベルが上がるたびに素材鑑定をして見つけてきた。


「とにかく素材になりそうな物を片っ端から鑑定していくぞ」


 俺は近くにある物から順番に鑑定をしていく。

 

 砂、岩、木、鉄と来ているので、そっち系だろうと思ってガラスや宝石を鑑定するが、素材としては認められない。

 鉱物での反応がどれを鑑定しても悪い。


 ならば植物系かと、花や葉、茎や雑草なども鑑定するが全然ダメ。


「はぁ〜ここまで見つからないのは初めてだな」


 仕方なく、今日の仕事をしようと思ってロックゴーレムを召喚して、昨日と同じく魔物の討伐を始めた。

 お金には困っていないので、今日の分が減らない程度に、2体のゴーレムに狩りをさせて、他の一体には俺の護衛。


 そして、最後のゴーレムには他のゴーレムが倒した魔物を持ってもらった。


「う〜ん。魔物を鑑定しても意味がないかもしれないが、一応鑑定してみるか?」


 その辺に生えている枯れ木や溶岩も鑑定では反応がなかった。


 仕方なく、ゴーレムが持っているファイアーバードまで鑑定してみることにした。

 なんでもやってみないと気が済まないたちなのだ。


「へっ?」


 だが、意外なことに素材鑑定が反応を示した。

 それもファイアーバードの羽を鑑定したところで、???素材と近い際に出てくる反応を示したのだ。


「もしかして」


 俺はファイアーバードの羽を切り取って、羽を毟っていく。


 羽ならば、先ほどの反応で羽と出たはずだ。


 だが、羽ではなく肉や骨ならどうだ? 羽の部分は皮膚が薄くなっているので、他の部位よりも反応があったのかもしれない。


 そう思って羽をむしり取り、肉と骨に解体しておいていく。


「おや? やっぱりだ!」


 骨を鑑定したところで反応があった。


「よし、ちょっとやってみるか?」


 俺は骨をゴーレムの形に整えて魔力を流していくと、スケルトンゴーレムと呼ばれる骨ゴーレムが出来上がった。


 形は鳥だが、使った骨によるのか? 興味があってAIゴーレムで形をカスタマイズすることにした。


 すると、骨は二足歩行のゴーレムになり、さらにアイアンゴーレムと組み合わせるとスケルトンゴーレムが鎧を着ているような姿になった。


 アイアンスケルトンゴーレムへと合成ゴーレムが作れるようになった。

 スケルトンゴーレムは、他の素材なら何とでも相性が良い。


 サンドスケルトンゴーレム。

 ロックスケルトンゴーレム。

 ウッドスケルトンゴーレム。


 全て土台がしっかりして関節もあるので、複雑な動きができるようになり、今までよりも滑らかな動きを可能にした。

 AIゴーレムはスケルトンゴーレムを履歴として残すことができて、安定して作れるようになっている。


 土台が簡単に作れるので合わせるのも簡単だ。


「AIゴーレムのスキルは使い勝手がいいな。それに作るたびに高性能にスケルトンゴーレムを作ってくれる。一回目よりもも二回目、二回目よりも三回目の方がAIゴーレムが作るスケルトンボディーは精度を増していた。作れば作るほどにこちらの意図を学習している様子で、上手くなっている」


 AIが話をしてくれるわけではないが、作り出すものを見ていると対話出来ているような気になってくる。


「やべっ! もう夜じゃないか。急いで帰らないと。うわっ! 魔力の消費が激しいな」


 ついつい楽しくなってスケルトゴーレムを何度も作ってしまった。

 そのせいで、魔力が枯渇状態ギリギリだ。

 荷物を持ってくれるゴーレムだけを連れて、ハザマの街へと帰った。

 幸い、魔物と遭遇することなく、帰り着けてよかった。


「AIゴーレムは、まだまだ学習させることで、進化が見込めそうだな。痛っ!」


 考え事をしていて、誰かに当たってしまったようだ。


「おいおい、イテェーじゃねぇか」

「すみません。考え事をしていて」

「すみませんで済むかよ。イティーイティー。これは骨が折れたな。治療費をもらわねぇよ割にあわねぇよ」

「おいお前! 兄貴になんてことしてくれたんだよ!」


 あ〜新人冒険者だろうか? たまに冒険者をしているとこういう奴に出くわすことがある。スキンヘッドの厳つい兄貴分と、小柄でデッパな弟分に深々とため息が出る。


「そんなことぐらいで折れるなんて弱いんだな」

「誰が弱いって!」

「お前舐めてんだろ!?」

「はいはい。治療費はやるから、ちゃんと怪我を治して上手い物でも食えよ」


 俺は金貨を渡してやる。


「うおっ!」

「うぇ?!」


 金貨を見て驚いているようだが、やっぱり新人だったな。


 冒険者になりたての頃は、俺だって金がなくて飯を食うのにも苦労した。

 その時は先輩冒険者に飯を食べさせてもらうこともあったからな。


 そういう先輩たちがしてくれた恩を、俺も後輩に返さないとな。


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