第6話 完結

 それから何度も投稿を重ねて物語は完結した。最後の方は何十人もの読者が読んでくれた。


「ようやく10万文字⋯⋯、やりきった⋯⋯」


 話数は最終的に81話となった。最初に壁となった文字数は最後のあたりには倍の2,000文字程度までに膨れ上がっていた。


「何千人に読んでもらえる小説が書ける作家って凄いな」


 本気でそう思った。日本において義務教育を受けていれば読み書きは基本的に誰でもできる。その上で言おう、誰でもできることで優れた功績を残せるのはとてつもなく凄いことだと。


 そして私は一度、筆を置いた。

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