第4話 自信

 一度でも1,000文字を書いたという自信は力に変わった。1,000文字レポートを一晩で書いたようなものだと自分の中で置き換えたのだ。


「やればできる! これをあと100回、100話まで繰り返しいけば10万文字、文庫本一冊相当だ!」


 頭の中にあるストーリーを書き出すが一番苦労したのは語彙力だ。小説である以上、全てを文字で表現しなければならない。例えば「雷が光った」という地の文を「天より眩い閃光が駆け抜けていき、直後に鼓膜を震わす爆音が鳴り響いた」と言ったように描写の表現をより物語が具体的に想像できるように置き換えることの重要性がわかった。


「そのための言葉を知ることからだが、色々な投稿者の作品も読んでおくか」


 そして、言い回しや文章構成、書き方やルビ振りなど基礎知識を蓄えながら物語を書いていった。


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