第3話 現実

 朝起きてPV数を確認する。しかし数字は0のままだった。


「どうすりゃ読んでもらえるんだよ!」


 そんな口にしたものでも16文字もある。なのにたった390文字、けれども必死に書いた390文字。しかし周りから見れば⋯⋯、普通に考えれば390文字という数字は小説と呼べものではなかったのだ。


「今日は意地でも1,000文字書いてやる!」


 初日は会員登録に時間が取られて物語を書く時間が取れなかったからだ。今日こそはと、そう意気込んで帰宅してからすぐにとりかかり書き上げた。


「もう11時か。1,100文字、目標達成よしっ!」


 意気込んで投稿した。誰かが読んでくれてPV数は増えた。しかし、3PVというなんとも言えない数字が現実を突きつけてきた。


「それでも読者の目に止まった! 更新あるのみ!」


 そう意気込んではみたものの、慣れない作業で疲れが溜まっているのを感じ、仕事に支障が起きてはいけないと思い休息を取った。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る