スタート

@phalaenopsis_orchid

第1話

「うわっ!」

 ガバッと布団から起き上がる。汗をびっしょりかいていて息が荒い。なんだろう…悪夢でも見ていたんだろうか?見回してみる。見慣れた自分の部屋だ。そこには何の違和感も無いように見える。

「そういえば、今日は12時に友達と会う約束してたよな」

 今日の予定を思い出す。時計を見ると9時。まだ少し時間がある。なんとなく早く出た方がいいような気がして、着替えて外に出る。

 道路を歩きながら、早めに駅へ行って駅ビルをブラブラしようと思っていると、すぐ目の前に小学校低学年くらいの男の子がボールを追いかけて走って飛び出してきた。その先には大型トラック。

「危ない!」

 気がついた時には身体が勝手に動いていた。

 男の子を庇って自分が跳ね飛ばされた。

「うわっ!」

 ガバッと布団から起き上がる。汗をびっしょりかいていて息が荒い。なんだろう…悪夢でも見ていたんだろうか?見回してみる。見慣れた自分の部屋だ。そこには何の違和感も無いように見える。

「そういえば、今日は12時に友達と会う約束してたよな」

 情報の少ない中、彼は今度こそ自分が同じ時間を繰り返していることに気がついて自身の運命を変えることができるだろうか?

 リ・スタート

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

スタート @phalaenopsis_orchid

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ