第3話 何故…?

「お帰りなさいませ お嬢様」

「…………ハ」


部屋に居たのは 西洋映画に出てくる様な 中年のダンディーな男性。


ソイツの名は―――。


「ハ…ハ…ハッシュドビーフ!?!?」

「マッシュ・ド・ビルクです、お嬢様」


―――嘘……嘘……嘘ッ!!!!!


「始業式 お疲れ様でした。さぁ お荷物をこちらへ……」

「何でまだ居るのよ―――!!!!」


それより…このままじゃ大変マズイ!!


「今から 女の子がこの部屋に来るの!!」

「ほほう…お友達ですか」

「男性が部屋に居るとバレたら マズイのよ!! だからマッシュは何処かに隠れて……」


―――トントン。


「有栖川さ~ん?兼山で~す!!」


―――わわッ!? もう来ちゃった!?

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