第4話 大丈夫?

「ち…ちょっとだけ 待ってて!!」

「うん…?」


「(いい?兼山さんが帰るまで 隠れてて。絶対に声出しちゃ駄目よ!?)」

「(承知しました)」


マッシュが隠れるのを確認して ありさはドアを開けた。


「待たせてごめんね。どうぞ」

「ううん…大丈夫だよ。それより有栖川さん 何か顔色良くないみたいだけど…大丈夫?」


「えっ!? そ、そうかな!? ぜ…全然平気だよ!?」


そんなありさの額は 冷や汗でびっしょりだった……。


「わぁ~!! 有栖川さんの部屋 めっちゃ綺麗だね~!!」

「そ…そうかな?」

「光栄です」

「(……ギクッ!?)」


「えっ?今 何て……?」

「あっ…ありがとう!!って言ったの(汗)」


ハッシュドビーフめ~!!!!

声出しちゃ駄目だって言ったのに!!


「あっ…!! 美味しそうなクッキー発見!! 有栖川さんが作ったの?食べても良い?」

「うん…良いよ!!(本当は私が作ったんじゃないけどね…)」


「モグモグ…ん~美味しい♪」

「そっか 良かった…!!(マッシュは何でも上手よね…)」


「クッキーと一緒に 紅茶もどうぞお嬢様」

「…ぶはっ!?」

「……?どうしたの?」


ピンクのエプロンを着たマッシュが 台所に立っていたのだ!!

※兼山さんは 気付いていないらしい。


「(隠・れ・て・ろ…って言ったでしょ―――!!怒)」


ありさはマッシュの頭を引っ掴み 台の下にグイッ!!と押し込んだ。


「…有栖川さん?大丈夫?」

「な、何でもない…!! 私 お茶入れるね!!(滝汗)」

「ありがとう~!!」


後で覚えてろよ マッシュ……(怒)

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