第3話 第二の女

 天照大神が出て行って、にわかに応接室は熱を帯び始めていた。そして、それをいち早く感じていたのは京京大学の二番にばんせんだった。


 二番煎(さすが東東大学の主席入学者。しかし、あなたが言いたかった答えわかりましたよ)


 瑠香「さあ、次の方。この際、グループでもいいですよ」

(メンドクサイからグループ可にしちゃお)


 二番煎「では、私から」

(ふ...場が熱いうちに先手を打つのです)


 瑠香「どうぞ」

(めちゃくちゃ可愛いい!これ顔だけで合格なやつだ!JD!JD!JD!しかもミスキャンパスじゃん。でも数年後IT社長と結婚しそう...)


 二番煎はゆっくりと礼をして、瑠香の目の前に座った。


 二番煎「単刀直入に言いましょう。これ...アルミ缶じゃあないですよね」


 応接室の空気が一変した。


 瑠香「...」

(やっべえええ。あたしアルミ缶って言ってた。これスチール缶じゃん!やってもうたーーー)


 二番煎「この面接、答えの1つ。相手の言葉をちゃんと聞きなさい...ですよね」


 二番煎はニコッと笑った。


 瑠香「フッ...流石。ではあちらドアから退室してください。結果は後日改めて連絡します」

(ありがとぉーーー。なんかこっちの格を下げずに上手い事処理してくれたあああ。アンタ出世するよ!そして、あたしナイス演技!)


 二番煎は慎重に応接室から出て行った。応接室から出た二番煎はホッとした顔でエレベーターに乗った。

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