第3話学園生活は満喫しないと!

〜10年後〜

「やはりプレストのシチューは絶品だな。」

「そうねぇ、作り方は私と一緒なのに。」

「ありがとうございます父様母様」

あれからさらに10年たった

今は15歳である

「しかしこのシチューが明日から

食べられないと思うと父さんは悲しくて

たまらないぞ。」


「でも王立学園に行くのだからいいじゃない

 きっと学園でもプレストはやっていける

 はずよ。」

そう15歳になった貴族は王立学園に通う

必要があるのだ


つまり人生2度目の学園生活である!

アオハルである!


もちろん学園でしか経験できないことも

あるのでとても楽しみだ

王立学園は国で最も設備の揃っている場所

である。なので魔法の研究や魔族の研究など

なんでもできるのだ


入学式当日

「いってきます母様父様。」

「「いってらしゃい」」



いざ甘酸っぱく楽しい夢のアオハルへ!


入学式の校長の話の長さはどの世界でも共通

なのだと考えながら自分のクラスに入った


「ミシュヴァーグ家長男プレストミシュ

ヴァーグです。以後お見知りおきを。」


完璧な自己紹介だ事前に自己紹介のレベルを上げておいてよかった


廊下を歩いているとハンカチを拾った

中々高価なもののようだ手触りがいい

しかしこれ...どう見ても女性のものだ

周り探していると


「う〜んどこにおとしたっけ?」

黄色い髪によく目立つアホ毛顔も整っている

「あっ、プーくんだ!」

そう彼女はミシュヴァーグ家と深い繋がりのあるアルト家の長女リンアルトである

「リンよ学校でプーくんは頼むから

やめてくれ。」

「え〜なんで可愛いじゃん。プー君も昔みたいにリーちゃんって呼んでもいいんだよ。」

「僕達はもう15歳だ。その呼び名は恥ずかしい。」

「ところでリンなにをしているんだい?」

「ハンカチ落としたから探してるんだ。」

なるほど今僕のポッケに入っているこれは

リンのだったか

「はいこれリンのだよな」

ポッケからハンカチを出すとリンは驚いた顔をした

「プー君拾ってくれたんだぁ。まさか拾ったのをいいことに何かに使ったんじゃ。」

「そんなことするほど物好きじゃないんでね僕は。」

リンは同じクラスなので2人で歩きながら

クラス戻った

その途中で


ドンッ


誰かにぶつかってしまった

「すまない大丈夫か?」

「いてぇーいてぇーよぉ!これは折れちまった慰謝料か可愛い女の子の

慰めが必要だぁ!」

「ひっ、何この人急にプー君怖いよ。」

「リンこういう人のことを当たり屋と言って

絶対に関わってはいけない人なんだよ。」

「へーーープー君物知りだね。」

そうゆうことなので僕は見なかったふりをしてリンを連れて歩き出そうとした

「おいちょっと待てよガキィ

折れたって言ってんだろ!

だいたいそんな可愛い子と楽しそうに歩いて

見せつけかよ!」

めんどくさい

「それなら慰謝料はいくらほどがお望みで

できる限り払いますよ。」

「プー君どうするの国家予算ぐらい

請求されたら」

「それもいいが俺が望む慰謝料はその隣の女をこっちによこせ。」

マジか世の中にはこんな奴を好む人間がいるのか物好きだなぁ

「何みてんだぁガキィ文句があるなら

口で言えよ!」

「(こんなリンみたいなアホな子じゃ)

 君には不釣り合いだ。」

「なにぃならその女を賭けて決闘対抗

じゃねえか」

決闘それは神聖な戦いひとつのものを賭けて戦う昔からの決まっている学校内の決め事の方法である


決闘それは学校でしかできないものである


それはつまり学園でしか経験できないもの


やってみたい!!


「いいでしょうリンを賭けて決闘です!」




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