「あ、乃愛（のあ）ち」

「みゃーちゃん、やほー♪」

「えへへ♡ 会長さんと同棲し始めてから1ヶ月ってとこだけど、どう？やっぱりラブラブの甘々～って感じ？」

「う～ん、どうだろ？正直、あんま変わんないかも」

「進司の家とか小さい頃からしょっちゅう行ってたし、ウチにも進司のパジャマとか歯ブラシとか置いてあったし……」

「……まぁ、全く同じってワケじゃないけど」

「そうなんだ？」

「ん」

「えっと、たとえば……出掛ける時とか、普通に手繋ぐようになったし」

「みゃーちゃんと会長さんが！？！？」

「って、まあ同棲してるくらいだから当たり前かもだけど……驚いちゃった」

「前はあんなに口喧嘩ばっかりしてたのに」

「まーね」

「だってほら、一応……付き合ってるし？」

「ウチは進司のカノジョで、進司はウチのカレシ……だし？」

「ふぅん、ふぅん？」

「じゃあ……ちゅー、とかってさ」

「ふぇっ！？」

「えへへ♡」

「もう高校も卒業してる同棲カップルだもん♡ みゃーちゃんのことだから奥手だろうな～とは思ってたけど……さすがに、って感じ？」

「乃愛、詳しく聞きたいな～♡」

「ぅ、ぁ……」

「ねぇねぇ、どっちから迫ったの？みゃーちゃんが可愛くおねだりしたの？」

「それとも会長さんが男らしく……」

「ひ、ひみつ！」

「ぜったい、ぜったい教えないから！」

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