第6話デート3
「そろそろ、ご飯にしよっか!」
「お、そうだね」
赤池以外のみんなはノリノリでどこで食べるか話し合っていた。
『赤池』を除いてだ! これは...あれだ、僕の好きな追放ものの「ざまぁ」ってシーンなのではないだろうか。
そう思うと爽は自然と顔の表情が変わりニヤついてた。
いかんいかん。気をしっかり持たないと。
「みんなー、マックでいい?」
そこで、肯定以外する人はいなかった。
「私マック2、3年ぶりに食べるんだよね。これ、つぶやこー」
姉もノリノリだった。
姉はほとんど外に出ていないからマックなんてずっと食べていなかったんだと爽は思う。
「ま、お――佳穂が食べたいなら全然いいんだけど...」
危なかった。「お姉ちゃん」と言ってしまうところだった。
そう思いながら姉の反応を見ると...
「え、あ...うん」
は? 何故かはわからないが、姉は顔を赤らめてそう言った。
これは、意外に王道を行くのでは?
「って反応を期待してたんでしょ。変態」
うん。やっぱ期待しないでおこう。
あれは、あくまで物語。
ここは、現実。
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