第6話
宿では意外と疲れたのかドラゴンが休むと言って言う事を聞かない。そんで飯はどうすると聞くと買ってきてと言われる。
どっちが従なのかわからんなあと思いつつ、宿に自転車を借りて買い出しに行く。すると目の前で、普通にひったくりがあった。
「うお。」
やべえ、これ俺も犯人追いかけた方がいいのかと思うも、直ぐに犯人は通行人につかまり、謎のものすごいサイドスロー投球みたいなパンチで殴られ、ひったくった物を返してそのまま小走りで逃げてった。
「ええ…。」
なんというか、ここで警察とか呼ばんのがリフアカの国らしいなあと思いつつも、検問がアレだったから公的機関が信用されてないのかなあとも思った。
それでも普通に学校帰りの子供も集団下校で歩いていて、何故か仲良くなって道に落ちてたサトウキビを拾ってみんなで食べた。衛生観念は置いて、味は薄味メロンだった。なおこのときの話ではこの国の給料は月三万円ぐらいとかいう話も出た。
「あ、ここでいいか。」
子供達と別れた後に見つけた店に入り、為替も値段もよくわからないまま二人分のハンバーガーのセットを買う。お金を払い、カウンターの上にドサっという音をたてて袋が置かれる。すげえな、これがハンバーガーの量かよと思うほどの重さを感じつつ、自転車の籠に入れる。
その時にそういえば地元の自転車と似ているなあ、と思いながら自転車のスタンドを蹴ると、サドル下にうちの国の文字でどこかの学校名が書かれていた。お前もここまで来たんだなあと、なんか同郷の親しみを感じつつそのまま乗る。
そして宿に戻り、うちのドラゴンと一緒にハンバーガーを食べると両者お腹いっぱいになった。んでいくらと聞くから、値段を答えたら為替を計算して大体一つ千円だって。物価かわんねえんじゃん。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます