第5話
「ワッツナンバー?」
「?なんの?」
息を切らしたドラゴンを外で待たせて国境の検問に入るも、パスポート出した後になんか聞かれる。
「ナンバー!」
「だからなんのだよ!」
言葉は置いといてナンバーしか言わない相手で意味が解らない。検問の男はそのまま呆れる様に次の男を通した。
「なんのナンバーだよ…。」
そう言って外に出ると、他の検問待ちの人が話しかけてきた。その時に言葉はよくわからんが、ナンバーって何と聞く。すると車のナンバーだと言う。その言葉で車じゃないと国境越えれないのか?という考えが浮かぶと同時に、どの車で来たと聞かれたのでうちのドラゴンを指さす。息は戻っていた。まあ向かい風だったからなあ。
そうしたらその相談をしてくれた男が、半ギレで検問の男に言ってくれて無事通る事が出来た。なんというか、周りの人も何故か一緒にキレて色々言っていたので、ありがたいながらもたぶん色々鬱憤溜まってんだろうなあと思いつつ二人で礼を言い頭を下げる。
「いやあ、なんとかなるもんだなあ。」
「この先絶対歩きでいきますからね。もう飛びませんよ、今日は。」
「ああ、もうわかったよ…。」
一応次の町まで五キロぐらいあった為に、徒歩は徒歩でお互い疲れてしまった。
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