第3話
「暇そうだね、少年。良かったら僕と遊ばない?」
青年はそう言った。瑛太は自分がなんだか舐められているように感じ、殴りかかってやろうかと考えたが、不思議とそんな気持ちも安らぐような青年の瞳を見て、やめた。
「なんだい君はいきなり。僕は忙しいんだよ」
「確かに。地面に女体を描いてて忙しそうだね」青年は遮るように言ってきた。
しばしの沈黙の後、
「わかったよ、遊んでやるよ。でもそう言ったって何をしようってのさ。何にもないじゃないか。ここは」
「そうかな?なんでもあるじゃあないか。言葉と身体があればなんでもできるじゃないか。何もゲーセンでUFOキャッチャーするだけが遊びじゃあないさ」
青年はやけに説得力のあるふうに言ってきた。瑛太はははーんいい暇つぶしができるんじゃあないの、と半ば強引に青年の手を引っ張り、公園を飛び出た。
そして青年としりとりをした。街を徘徊しながら。青年は瑛太の知らない言葉ばかりを返してきて、瑛太は困惑したが意味を聞くのも面倒なので少ない語彙で対抗した。これが案外楽しく、その日はしりとりをするだけで日が暮れた。
そしてその日は青年が
噓遊具 @3tamaria
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