第2話

「尾わr…愛知県からきました」

「へぇ…」

直子は、躊躇わず話しかけてくる。すると、

「(あなたも転生者…なんでしょ)」

そう耳打ちした。

「…!?」

突然言われ、戸惑っていると、

「(前世、信長の妹のお市さんでしょ?)」

「(…うん)」

「(やっぱり。私の前世は井伊直虎。転生者同士よろしく)」

「あ、うん」

そのまま直子…いや、直虎は去っていった。


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それから一週間。

市華は学生達に暖かく迎えられ…なかった。

どうやら学園トップのイケメン、浅田永秀あさだながひで柴田勝しばたしょうに気に入られたようだ。

しかし、それが問題。

昔からその地域に住んでいたイケメン好きの女達は、「新入りの分載で、永秀様/勝様に可愛がられるなんて…」と憎み、市華に嫌がらせをしまくった。例えば、



1日目

鉛筆を盗む

2日目

筆箱を盗み、ゴミ箱に捨てる

3日目

近くでわざと転び、倒す

4日目

ノートに暴言を沢山書く

5日目

「操作ミスって」硬いボールを思いっきり顔面に当てる


…………………………………………………………


しかし、それは最初の方はあまり効果が無かった、というか効果が逆だった。

「大丈夫?どうした?顔色が悪いよ」

と心配し、

「安心して。俺はお前の味方だから」

と言って、余計に可愛がる。


-なので、嫌がらせはエスカレートしていった。


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15日目。

自分の金で、高価で重いものを金がなくなるまで買わせ続ける。途中で逃げだした市華は、永秀に相談する事にした。

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