第24話 自分軸を大切に

 推し活にハマりすぎてしまうと、自分軸で生きられなくなる人がいる。


「私の世界は推し中心に回ってる!」という時間的なものだけでなく「推しこそ至高、推しが正義」と、精神性まで推しに支配されてしまうことがあるのだ。


 これはリスナーが悪いのか、推される側が悪いのかわからない。

 推される側に支配的な人もいるし、リスナーに依存的な人もいる。

 まずいのはそれが噛み合ってしまった時である。


「精神を支配とか現代社会で何言ってるんだこの人。マンガの読みすぎ」と思うかもしれない。

 だが、実際にこれはあるのだ。

「推しに俺を応援してくれるいい子と思われたい」

 そのために預金を切り崩してしまう人もいるくらいに。


 推しが絶対、推しに褒められることが何より大事、それが生活を崩してしまうレベルになるのだ。

 お金だけではない。

 睡眠時間などの生活はもちろん、推しの反応によって、精神的にも病んでしまう人がいる。


 推し活をする人。

 『自分軸を大切に』

 これは推し活を長く続けるために覚えておいて欲しい。


 あなたの軸はあなたにある。

 

 推しが好きな曲を聴くとか、推しが載せてたお店に行ってみるとか、推しと同じものを食べてみるとか、推しの趣味をかじってみるとか、推しの影響を受けるのは悪いことではない。

 

 それによって新しい世界が広がることもある。

 推しが読んでる本を手に取ってみるなども、推しがいなければ起きなかったことだろう。


 でも、自分軸を渡してはいけないのだ。

 自らそれを手放して、生活が乱れたり、お金が無くなって、それで、推しが自分を狂わせた言っても、推しだって困るのだ。


 自分の価値観を、お金を、睡眠を、生活を、考えの基準を、推しに押し付けてはいけない。

 推される側も、相手にとって自分がすべてとなるくらいであることを願ってはいけない。

 それはもう推しではなく、教祖である。


 推す行為は恋愛にも似ているし、宗教にも似ている。

 どちらも楽しんでいれば、周りに迷惑をかけなければ好きにやればいいものである。だが、行き過ぎてしまえば、自らも焼くものになってしまう。


 推しが枠をしなくて気鬱になってきた。

 推しが好きすぎて暴走しそう。

 そういう方も予備軍なので気を付けて欲しい。

『自分軸を大切に』

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