第21話 リス専を格下に見てると、来る人が目減りする

「ラスランの時、全然、人が来てくれなかった。どうして!?」

「自分の枠って、人が居ついてくれない」

「最初の頃は人が来たのに、今は全然来ない」


 そう荒れる人を見たことあるが、その要因の一つはリス専を格下に見て、フォローしなかったり、相手の配信は一度も行かなかったり、差の付いた扱いをしていたせいではないかと思う。


 自分がラスランの時は、同じ配信者の人は同じくラスランなのだ。

 当然のように来れない。

 イベントがない時は来てくれる時もあるが、配信者は付き合いの多い人もいるから、顔だけ出してギフトを置いて帰る人も多い。

 

 そして、結果として、人の居つかない枠になる。

 企画をしても盛り上がらないし、歌を歌おうと拍手は少ない。


 長く居てくれるのは、結局はリス専の人なのだ。

 リス専の人は自分の配信もないし、30分でも1時間でも聴いてくれる。


 また、営業ではなく、応援してくれるのもリス専の人になる。

 配信者同士だと、結局は自分のイベントに忙しい。

 それに宣伝するなら自分のことになるし、自分の配信が一番大事であるし、また事務所間の付き合いとかいろんなものもあるから、単推しリス専の人があなただけ推すようには推してはくれない。


 リス専の人は、自分の配信がないので、あなたの配信を「本当にいい配信だよ」と周りにすすめてくれるし、あなたに時間を割いてくれる。

 

 本当なら長く聞いてくれるし、応援もしてくれるし、宣伝もしてくれる存在なのに、配信してる人間が上、リス専は下という扱いの配信者もいる。

 

 でも、そうではないのだ。


 音楽だってフォロワーが多いプレイリストやブロガーが重要になるという。

 リス専だって付き合いが多く、「この人が勧めるなら」という人の価値が、配信者より下とは言えない。


 小説もそうである。

 たくさんの読書好きと繋がっている読者さんが「これ面白いよ」と人に勧めるのがバズってるのを見たことあるはずだ。

 その読み専さんが作家より下であるなんてことは絶対にない。

 ただ、営業付き合いで小説宣伝大量RPしてるのよりも、読者さん同士の話のほうがずっと反応がいいことが多い。

 

「あの人が勧めてたし、ひとまず買っておくか」と同じく「なんかあの人がいつも言ってるし、プレイリスト入れておくか」になることもある。


 始めに「最初の頃は人が来たのに、今は全然来ない」というのは、何度も行ってもフォロバしなかったり、同じ配信者にだけ「良く来てくれた!」で、リス専には冷たかったなどで、(ここじゃないところに行こう)となっている時である。


 中にはビギナー人気を自分の人気と勘違いして、尊大になってしまって、ビギナーでなくなった頃には、人がいなくなるなんてこともある。


 リス専におもねる必要はないが、格下と扱うのは間違いである。

 特に小説と違い、配信サイトのようにリアルタイムで接するところは、他の人と態度が違うことや、冷たい態度を取られたら嫌になる人も多い。

 

 リス専を格下扱いしない。

 これは配信をするときに覚えておいて欲しいことである。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る