第15話 素顔を見せないから、嫌いなわけではない
ちょっと距離の近い推し関係で聞いた話があったので書いてみる。
人間、素顔を見せるほうが距離が近いと感じる。
自分のダメな部分、くだらない部分を見せられる。
それは仲がいいと言えるし、信用してるとも言えるかもしれない。
ただ、それを見せないからと言って、嫌いなわけではないと伝えておきたい。
これは推される側に限らないが、誰でもあるのだ。
自分をこう見せたいというのがある相手には、ダメな部分を見せたくない。
好意を持って欲しい相手に、酔ってくだらない下ネタを言ってバカ笑いしてるより、おしゃれな店で上品に吞んでるのを見せたい。
そういう姿を「嘘をついてる」言う人もいるが、必ずしもそうではない。
好意のある人に見せたい自分は。自分のなりたい自分でもあるのだ。
そして「こう思って欲しい」から努力するのは、自分を高めることに繋がり、悪いことではない。
むしろ「俺はこういう奴だから。俺のことを推しだとか好きだとか言う奴は、俺のありのままを受け入れろ!」だけの人よりも進化の可能性がある。
推しがあなたに素顔を見せないからと言って、あなたを嫌いであると思うのは早計である。
メイクした綺麗な顔を見せたい。
カッコつけていたい。
そして、ファンの子には「可愛い」「キレイ」「カッコいい」言ってて欲しい。
推される側も人間であるから、そういう感情もあるのだ。
これは人間関係に必ずある話題である。
恋愛でも「彼は(彼女は)、私よりもあの人のほうが気さくに話してる……あの人のほうが近しい関係なんだ……」と悩むのは古来からあるが、実際は本命は気さくに接してないほう、というのも古来からある話だ。
推す側も推しのイベントに行くなら、一番いい姿を見せたいというのがあるだろう。
それと同じことが推される側にもあるのだ。
だから、早合点しないで、思い込まないようにして欲しい。
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