第5話 見える形で応援はしないべき?
ちょっと前に推される側の話を読んだことがある。
その人は推す側も推される側もしたことがあって、推される側としては「目に見える形でいろいろ言われてると負担になる」という考えだった。
だから、推す側ならば「黙ってチケットや物を買うだけ」にすべき「感想とか応援はSNSなどに出すな。受け取る側の精神状態でどうとでも影響する」という論だったが、個人的にはこの意見には反対である。
他の人が応援しているところから、作品を知る、キャラを知る、配信者やVのアバターを知る、もあると思うからだ。
テレビでやるようなものさえそうなのだから、もっと小さなもの、例えばネット小説やメタバース内のイベントなどは誰かが語らなければ簡単に埋もれてしまう。
それでも一人の人がよく話していれば「あ、これ○○さんがよく言ってる……」と知るきっかけも増えるのだ。
「口コミなんて知ってる人の中でしか回らないじゃない」という人もいるかもしれない。
でも、考えてみて欲しい。
Googleマップのレストラン口コミ、病院の評価、Amazonの商品口コミなど、まったく知らない人なのに、その人の口コミを参考にしたことはないだろうか。
人は人が話してるものを、意外と気になったりするのだ。
そして、これは辛口になるが……悪口や中傷や後方関係者面ならともかく、ただ、かわいかったとか歌が上手かったとか、文章が好きとか面白かったとか。
その程度の感想すら、ネット上に乗るのが気になってしまうなら、作品を発表する側にはならないほうがいいと思う。
人間ただ生きていたって、誰かに撮られて「変な人がいたww」とSNSで書かれるかもしれない時代だ。
実際「うちに来た客」「うちに来た患者」の話を、ペラペラ話してるSNSがたくさんある。客はまだしも患者の話は、職業倫理上していいのかと疑問だが……。
話が逸れたが、自分は「見える形で応援するな」というのは個人的には反対である。
その人はイヤかもしれないが、世の中には「私の作品の感想が欲しい!」というネット作家がたくさんおり、自分の配信の話題をしてくれる人を喜ぶ配信者もいるのだ。
今回、推される側の話をしたが、今はいろんな人がクリエイターとなる時代なので、推される側、推す側両方の話をしていきたい。
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