第2話 協会に行って話を聞こう
翌日の日曜日綺羅々ちゃんに言われたことをハゲ実を読みながら考えていた。
探索者かぁ。正直興味が全くないというわけじゃない。探索者がダンジョン内で配信する動画はかなりの人気がある。私もよく見るけどやっぱりあの非日常感が根強い人気を読んでジャンルとして定着してるんだろう。
私ももう高校生で16歳。探索者として登録できる年齢になった。ちょっとした説明を受ければそれで終わりだし探索者協会管理の低位ダンジョンなら危険も少ないしやってみようかな?
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「きちゃった♡」
なんやかんやのうちに到着しましたよ。
最寄りの探索者協会横浜支部です。
支部の規模は近くにあるダンジョンの数や大きさで決まる。横浜には最低のGランクからCランクまで手広くダンジョンが存在しているためにそれに比例してかなり支部の規模は大きい。
中に入ってみると異世界の冒険者ギルドよろしくカウンターが並んでおり、その奥に受付さんが座っている。とりあえず受付にいってみようかな?あの人にしよ、なんか優しそうだし。
「あのー?すみません。ちょっといいですか?」
「いいですよ。ご要件はなんでしょうか?」
「探索者登録をしたいですけど…」
「わかりました。それではこちらの方に記入をお願いします。それと年齢を証明できるものはお持ちでしょうか?」
「あっはい、高校の学生証を持ってきたので、えっと…よいしょっと、これです。」
背負ったリュックサックの中に入れておいた学生証を取り出して受付のお姉さんに渡した。
「受け取りました。では記入が出来ましたら私の方から簡単に説明させていただきます。横浜支部受付の浪川です。よろしくお願いします。」
「あっすみません。私は御剣瑠奈です。よろしくお願いします。これ書けました。」
「瑠奈さんですね?書類の方も…大丈夫そうなので説明の方に移らせて貰います。」
「まず登録が終わったら探索者であることを表す探索者カードが配布されます。このカード
はダンジョンに入る際にも入口でリーダーにかざす必要がありますので持ち忘れや紛失なさらないようお願いします。なくされた場合は再発行料3000円が発生しますがご了承ください。
探索者カードにはランクが表示されます。探索者のランクは1番下のGからAまであり、また国際探索者連盟に承認された探索者は特例でその上のSランクに昇級します。ランク昇級の方法は多々ありますがダンジョンモンスターからのドロップ品の納入などによって功績を作っていくことで上がっていきます。探索者ランクと同じか一個上のダンジョンにのみ入れますので奮って活動お願いします。ここまではよろしいでしょうか?」
「大丈夫だと思います。多分」
なんかばーっと言われたけど大丈夫やろ
「では次にダンジョン探索活動についてです。
まず大前提ですが探索者の持つスキルは初めてダンジョンでモンスターを討伐した際発現します。与えられるスキルは多種多様で数も1つしか与えられなかった人、10個も与えられた人と色々な方がおります。ですがほとんどランダムなようなものなのでダンジョンに潜ってみるまで探索者としての才能というのは分からないんです。ほとんどと言ったのは与えられるスキルはある程度その人の人生で得た経験やその人の人生観などが加味されると言われているからですね。とくにわかりゆすいのはスポーツをやられている方ですかね。目に見えて戦闘スキルを得やすいので…瑠奈さんはスポーツをやられていたりしますか?」
「いえスポーツは全然ですね。運動神経がある方では無いので…」
「そうですか。ただ絶対という訳では無いので戦闘スキルが発現する可能性もありますし出なかったとしても戦闘系以外にも有用なスキルは無限にありますから気に病まないでくださいね。先程言った通りモンスターの初討伐がスキル発現の条件になっておりますのでGランクダンジョンの第1階層などで安全性を確保した上での挑戦をお願いします。基本的に今言う必要のあることは以上ですね。その他細かい規則事項などはこちらの探索者スターターガイドに書かれてますので時間のある時に読むことをオススメします。何かご不明な点やご質問はありますか?」
「えっと…探索者として登録した後にダンジョンに潜ったりしなくても特に罰則とかは無いんですよね?」
「はい、ありませんよ。先程言った通りダンジョン探索に有用なスキルが与えられる時待ったわけじゃないですし、暇な時に趣味として探索するといった方もおりますから。他には何かありますか?」
「いえ、大丈夫です。ありがとうごさいました。」
「こちらこそ。なにかありましたらこちらにいらしてください。」
説明は聞いたことだし、次はいよいよダンジョンにいってみようかな?
確か横浜には初心者におすすめなGランクダンジョンがあったはずだし
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