爆運魔王るな~幸運➜即死の最強コンボを手に入れたオタクですが、恥ずかしいのでロールプレイします~
@kogidayo
1章 始まりのロールプレイ運ゲー魔王
第1話 ある日常
「ん〜、やっぱり面白いなぁこれ。スキルの使い方も面白いし買ってよかった。」
今日は土曜日朝から快晴、こんな日こそ部屋でぬくぬく異世界転生小説を読むべきだと私は思うけどね。でもなんか忘れてる気が…ってあっ!
「今日ってハゲでも実力者になりたいぜの新刊発売日じゃん!あ〜〜忘れてた!!」
二階にある自室の部屋の扉をあけどかどかと大きい音を立てて階段を下りる。
「お母さーん、ちょっと本屋までいってくるねー。」
「はいはーい、気をつけてねー。あぁそれと帰りにスーパーでネギ買ってきて欲しいの。水餃子スープに入れようと思ったら切らしてて。」
「わかったー。いってきまーす。」
足早に玄関を飛び出す。
本屋は家からそこまで遠くない。歩いて10分くらいの所にある駅前の商業施設の7階にある。
でもハゲ実は人気作品だし売り切れってこともあるかもしれない。ダッシュだ瑠奈。
ダンと衝撃を感じた
「「いたっ(ーい)」」
衝撃を受けた胴を気にしながら顔を上げるとそこには親友の星川綺羅々がいた。
「痛いよ瑠奈ちゃん。これが平日の朝だったら恋が始まるところだったよ!」
こんな変なこと言うのは割とデフォでいつも明るいムードメーカー。綺羅々ちゃんとは小学校から学校が同じ腐れ縁で高校に進学してからもその腐れ縁は続いてる。綺羅々ちゃん自体は陽キャの擬人化みたいな存在だけど私の異世界転生系漁りの趣味にも理解があって話に乗ってくれる出来た親友だ。
「ごめん綺羅々ちゃん急いでて」
ほんとにごめん
「気をつけてねほんとに。それで随分急いでるけどどうしたの瑠奈ちゃん?」
「それが私としたことがハゲ実の新刊発売日を忘れてたんだよ!!不甲斐ないよこのポンコツ記憶力が!!!」
くぅ〜〜ありえませんよこりゃあ。
「へぇーそりゃ珍しいね。まぁ大方別の小説でも見ていて忘れたんだろうけど…。あっ!瑠奈ちゃんが普段通ってるのって駅前の少林堂書店だよね?私も駅前の方にちょうど行くところだったから一緒に行こうよ。」
「へっ!? うん…わかった」
いくら理解ある親友でももし異世界転生もの買うところ見られるとしたらちょっと恥ずかしいなぁ…けどなんかすごいおめめきらきらしてるし断れないんだよなぁ…。
▬▬▬▬▬▬▬▬▬▬▬▬▬▬▬▬▬▬▬▬▬
あれから数分歩いて駅前までやってきた。
「そういえば綺羅々ちゃんは駅前に何しに行くところだったの?」
「ほらあそこ!行列が出来てるところあるでしょ?あそこに可愛いケーキで有名な喫茶店がオープンしたんだ♪」
「うわっすごい行列。それじゃあここにお別れだね。じゃあまたあしtっあぁぁ」
「一緒に食べるよね?」
はい……
その後1時間ほど待ったあと店の中に入り綺羅々ちゃんは可愛い猫を型どったショートケーキ、私は犬のチョコケーキを頼んだ所でちょっとした談笑タイムになった。
「そういえば瑠奈ちゃんは探索者はやってみないの?」
「えっ…どうして?」
「えだってダンジョンのモンスターをスキルを使って倒すのって異世界っぽいじゃん。」
「うーん。そうなんだけどね」
今から30年ほど前世界中に突然ダンジョンが発生した。発生当時は各国とも混乱し対処が遅れ、ところによってはスタンピードと言うダンジョン内のモンスターがダンジョンの外に出てくる事態になり多数の死者数を出したこともあった。しかしある時からダンジョン内に入った者にスキルと言う超常の力が与えられるようになった。これをおけて国連は世界探索者連盟を設立し探索者を支援しダンジョンの管理を行い安定したダンジョンある世の中を作ることが出来た。そこから30年…今では探索者は人気職業だ。探索者だけで食っていくことができるのはごく1部のトップ層だけど探索者自体は16歳以上になると誰でもなることが出来るのでスキルを貰うだけ貰うって人も多い。
「とはいえねぇ、探索者かぁ。言ってもそんなに興味無いんだよねー。」
「えー!やるだけやってみればいいじゃん。好きなんでしょ?そういうの」
「うーん。やるだけなら……やってみようかなぁ」
そのあと2人で書店に行ったあと解散した。
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