幼女になったオレ。うっかり親友のメインヒロインを目指してしまう♡♡♡♡♡

第60話 イチャイチャするだけ シズ視点

　布団に入って電気を消す。暗い天井を見ているとさっきまでのことを色々思い出してしまう。

　はぁ……なんか罪悪感が……。

　バイトから帰って来たらアオイがあんなこと（※前話参照）言うんだもんな……そりゃ嬉しかった、けど……。

「シズ〜♡」

　同じ布団に入っていたアオイが抱き付いて来る。

「好き♡」

「うん」

「なんだよ〜『うん』って〜？」

「あ、いや考えごとしてて」

「さっきのこと？」

「そ、そうだけど、なんか、その、悪いなって」

「シズはさ、色々考えすぎなんだよ？　恋人なんだし、幼馴染なんだし、何も気にしなくていいじゃん」

　アオイが頭をグリグリ擦り付けて来る。今日はすごい甘えて来るな……。

　求められてる気がして、アオイを抱きしめる。柔らかい感触と甘い匂いがして頭がクラクラして来る。

「ふふっ嬉し〜♡」

　アオイが僕の頬に手を添えた。

「ね？　バイトお疲れ様」

「あ、ありがとう」

　か、顔近いな……見てると緊張して来る。

「いっつも頑張ってるシズ君はヨシヨシしてあげましょ〜♡」

　アオイが僕の顔を抱きしめる。頭が小さな手で撫でられて、頬に柔らかい物が当たる。

　ヤバイ……。これは、ヤバイ……。

「どう？　癒される？」

「ダメになりそうなんだけど……」

「ダメになっちゃえばいいじゃん？　ヨシヨシ♡」

　頭が優しく撫でられる。今日一日の疲れが溶けるみたいに消えていく。

「あ"〜アオイ〜疲れたよぉ〜」

「シズ君は偉いね〜」

「辛かったよ〜」

「がんばったね〜♡」

　アオイから離れたくなくてそのまま抱き付いてしまう。あぁダメだ……僕ってこんなにダメなヤツだったっけ……？

　でも。

　見上げると優しい眼差しで見つめて来る彼女がいて。

「好きだよ？」

　僕を好きだと言ってくれる。

「今日はこのまま寝ちゃおうね？」

　欲とか何もかも無くなって、それでもこうやって愛されてる感じでいると……安心して眠気に襲われる。

　眠い。

「おやすみ、シズ」

　眠い。

「ゆっくり休んでね？」

　意識が落ちる寸前に、アオイの声と、唇の感触が伝わる。

　そのまま、溶けるように眠りに落ちた。