第3回 誤らないでください

 マジ本当もう無理なんすよ。


 読み返す。誤表記見つける。修正する。読み返す。誤表記見つける。修正する。読み返す誤表記見つける。修正する。読み返す……


 何度繰り返すんだこの作業。なんでこんなに多いんだ誤字脱字誤記載。そもそもどうして他の人はしないんだこのミス。全然分からねぇよ。


 俺は特別このミスが多い。元来そそっかしい性格だし注意力もそんなにないから本当に多い。2000文字書けば10か所は見つかる。何度も確認しても尚なくならない致命的な問題。シリアスなシーンだとダメージ倍増。死ぬ。

昔、ストーリーさえよければ誤表記なんて大した問題じゃないだろうと侮っていたがとんでもない。文章は文字で構成されている。その文字に異常があれば文章にも異常が出るし、作品のクオリティにも問題が生じる。上記のようにシリアスなシーンで出てくれば白けるし、コメディでも「こいつ馬鹿だな」と軽んじられるのだ。あってはならない事である。


 改善方法はある。既に判明している。それは声に出す事と一日寝かせる事。でも無理。基本小説書くのは夜間帯。声を出すのは忍びない。一日寝かせるのは気持ちが許さない。「書いたからには早く投稿しよ! ね!」と、上記のそそっかしい部分が語りかけてくるのだ。

 特に厄介なのが後者。ほぼ承認欲求だから歯止めが利かない。認められたい。見てほしい。読んでほしい。凄いと言ってほしいという感情は余りに俺を迂闊にさせる。改善の方法はあっても、この欲求に抗う術を知らないから、俺は同じ過ちを繰り返すのだ。これでは商業など、とてもとても……


 現在、連載中の“救え異世界”を少しずつ校正している。しかしまだまだ先が長いし、なんなら見逃している部分もある可能性が大いにある。考えるだけで気が滅入るし恥ずかしい。一応カクヨムコンに応募しているが、まぁこのレベルでは箸にも棒にも引っかからないだろう。誤表記以外にも要因はあるだろうが、やはり目に付くところはそこで大いに気になってしまう。この調子じゃ生きているうちに書籍化は無理かな。いいや、死んでも無理かもしれない。なにせ、自分の作品を完全なものにさせるための情熱がないのだ。それでプロになれるのかと言われると、返答に詰まる。



 それでも俺はしばらく話を書き続けるのだ。誤りながら、脱しながら。

 そんなものでも、読んでくれると嬉しいです。また、読んでくださっている方、本当にありがとうございます。もう少しだけ、アマチュアweb作家でいたいと思います。



 


 ……なんか間違ってアニメ化とかしねーかな俺の話。

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