第71話 恥ずかしいけど甘い生活


僕はヤクザなのだろうか……


本来は狩るべき立場の魔物が、僕に貢物を出し震えている。


魔王が亜夢の中……この鎧の中にいるからか、そんな感じだ。


だからもう、僕は冒険者として討伐は無理だな。


魔物とはいえ、泣いている相手は、うん殺したくない。


だから、採取専門でお金を稼ごうとしたんだけど……


『こ……これ……』


『ありがとう』


僕が欲しい物があると魔物が話し合って貢物として持ってくる。


うん、このせいで黙っていてもお金が溜まっていく。


◆◆◆


宿屋に戻って来て休んでいると……


銀色の鎧が溶け始めて……


「ああっ、お兄ちゃん今ムラムラしていたでしょう? 亜夢が相手してあげるよ……それじゃ、ううん…ぷはっ、あん」


亜夢が実体化して裸でキスしてきた。


来夢が亜夢に融合しているせいか、心が読まれている。


ちょっとでも、エロイ事を考えると大体亜夢が何かしてくる。


寄生しているから、体の一部は常に繋がっている状態だから、速攻でこうなる。


「それじゃ、お兄ちゃんおさまったみたいだから、亜夢また鎧に戻るね……」


ハァ~


来夢がいるせいか、凄い。


インキュバスに近い僕がものの3分でいかされ搾精されてしまう。


体が繋がっているから、起きている時に一緒に居たいなら、体の一部が繋がった状態にいないとならない。


◆◆◆


それだけなら良いんだけど……


『お兄ちゃん来ちゃった』


『聖夜くん、遊びに来たよ』


『聖夜、ハーレムは良いけど、ちゃんと私も相手してよね』


『聖夜くん、亜夢を通して快感も体験も共有できるけど、呼んでくれないのは寂しいよ』


『聖夜様……私寂しいです』


来夢の夢魔の能力で眠っていると夢の中に入ってくる。


今日は 亜夢に来夢 塔子に綾子、リリアだ。


昨日は亜夢にルイズにリリネルだった。


『一応聞くけど……今夜もするの?』


『『『『『勿論』』』』』


『解ったよ』


僕に選択の余地はないよな。


というか……美女や美少女が複数で迫ってきた状態で拒めるわけない。


ちなみに、夢から覚めたあとの体液だらけの状態は無くなった。


どうして自分の体もシーツも綺麗なのか聞いてみたら……


『聖夜くん、それは私の食料だから、亜夢に頼んで舐めとらせて貰っているよ』


『舐めとる』


『そう、ぺろぺろしているの? 嬉しい』


『……嬉しい』


否定しても心を読み取られるから意味がない。


亜夢を得た事で僕は、スキルを使わなくなってきた気がする。


それは、僕の旅が終わりに近い。


そういう意味でもあるんだ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る