ごきげんよう、多種族共存の街、個人間での友情や絆は自然とできるでしょう、けれど、それが同一種族と言うバックボーンを背負った時に果たして平穏は保たれるのか? と言う話なんでしょうね。今この都市の平穏を保っているのは、同じ信仰対象、そして安心して暮らせる衣食住、そんな物理的な充足感があるからこそ、なのかもしれません。
この辺りの感覚は、人間以外は全て脅威と言うユーカードの地政学的立地にどっぷり浸かったレヴィンさん達には理解しづらい部分なのかもしれませんね。
そしてそれは自然界のヒエラルキーと共生バランスが理解し難い事にもつながるのでしょうね。
作者からの返信
ごきげんよう、いつも細微に至り、考えを巡らせた感想頂き、ありがとうございます!
そうですね、同じ都市、同じ神を信仰しているのですから、種族の垣根を超えた友情を育める事もあるでしょう。
でも、それはあくまでこの都市が特殊で、物理的、精神的充足があればこそ、成立する薄氷の存在でもあります。
人間以外の居ない土地、そして人間以外は敵としかいなかったレヴィンは、理解できても受け入れ難い部分でしたね。
そして仰るとおり、共生バランスの難しさが問われています。
ミレイユはいつしか、そうした垣根が取り払われた世界を望んでいますが、彼女の望む文化的成熟がいつ生まれるやら、ですね。
多くの種族が共存できる町…まさしく理想郷ですね
いいな…
変な差別とかもなさそうだし、素晴らしい場所です
作者からの返信
いつも感想頂きまして、ありがとうございます!
中央大陸は世界で唯一の他種族国家で、表向き統治は上手くいっているようです。
神の御旗の元に、というやつで、実際に目を光らせているから実現できている光景ですね。
ミレイユが思い浮かぶ理想が、体現した姿でもあります。
最終的にはもっと広く他種族が行き来できるのが理想ですが……、今は淵魔がいますからね。