ごきげんよう、なるほど、神器だけを神殿に送り届けるだけでは済まない理由、それが神器ごとアイナさんに元の世界へ戻って欲しい、それが一番安全だと言うことですか。
アクスル先生が全貌を出発前に披歴しなかったのも、神殿を、いや、淵魔を抑え込み、滅せよと宣った神自身が信用できないから、と言うことか。
そうなるとやはり、レジスクラディス神は人に対しては滅せよと言いながらも、人と淵魔をバランスよく制御したくて、その片棒を討滅士、辺境領主に担わせていたと言うことになりますが、そうなると、今、神器を狙わせているのはレジスクラディス神ではないと言うことになる気がしますね。神は現状維持を望んでいると思えますし。
じゃあ神以外の誰が、淵魔に知恵を与え(これは淵魔自身が知恵を持ったのではないかもしれませんが)、神器追跡強奪に特化した部隊を作ることができたのか? 誰が壁を超えてここに淵魔を出現させることができたのか? が謎になりますね。
神が人間と淵魔のコントロールをする必要がなくなったのなら、神殿ごと破壊すれば良い話で、神器は敢えて必要ない気もしますし。
ううん、これは上手い具合に海雀さまの巧みなストーリーテリングの罠に、私、ハマっちゃったか?
謎が深まるにつれ、興奮も増してきました!
作者からの返信
ごきげんよう、いつもながらの深い読み込み、作者自ら思わず唸ってしまう鋭い考察に脱帽しております!
何を言ってもネタバレになりそうで怖いのですね(笑)
先生が伏していた理由は神器にこそあって、アイナごと元世界へ送り届けてしまえば安全、と思ってのことでした。
そして、神様こそが信用できないから、その熱烈な信徒であるユーカード家の前で全貌を語る訳にもいかなかった、と……。
先生の言い分を信じるなら、そういうことになります。
じゃあ、神様は何が目的なのか?
神器は必要としないのでは?
果たして本当に淵魔を利用しているのか?
淵魔が知恵を獲得したように見えたのは?
存在しないはずの領域に淵魔が出現したのは……。
そこにどういう理由があるのか、という部分は未だ不明ですが、これから少しずつ解き明かされて行く予定です。
どうぞ、温かく見守って下さい!
神器使用は奥の手、ですね。
見つかってて、追いつめられた時限定……うむ切り札っぽくていいですね
作者からの返信
感想頂きまして、ありがとうございます!
切り札があると場が締まるといいますか、緊張感の中にも希望が見えて良いですよね。
使用できる場面も限定されるのが、起死回生として映えたりしますし。
何より、追い詰められてから本領って言うのが、個人的に好むところです(笑)