めっちゃ気になる不思議ちゃん。♂ In your dream ♀

最終話：エッチは当分おあずけ。

で、で、肝心の「四月一日 治（わたぬき おさむ）」

どうなってんだって感じ・・・え？なにがって？

あの「四月一日（わたぬき）」がシャルルに対して積極的に動かないんだ。

どう考えたっておかしい。

あの「四月一日（わたぬき）」がシャルルに目をつけないなんてありえない。

なのに俺とすれ違っても普通に話しかけてくるだけでシャルルのことすら

聞いてこない・・・絶対おかしい。

だけど、だけど、俺の知らない間にヤツは動いていたみたいだったんだ。

「四月一日（わたぬき）」の平常な行動に疑惑を持った俺はシャルルに

確かめてみた。

「シャルル・・・「四月一日（わたぬき）」のやつからちょっかいかけられ

なかったか？ 」

「誰？・・・わたぬき？・・・」

「ああ・・・四月バカのこと？」

「四月バカ・・・おまえ、あいつのこと四月バカって呼んでるのか？」

「エイプリルフールって・・・あはは、あいつにぴったりだな」

「で？なに？その四月バカがどうしたって？球太」

「だから、やつに声かけられなかったのかって聞いてんの」

「ナンパされたとか告られたとかしなかったか？」

「うん、告られたよ・・・」

「やっぱり・・・あいつが黙って指加えて見てるわけないんだよな」

「え？でもあいつ何も言ってなかったぞ？」

「ウザイからね・・・・四月バカの記憶消してやった」

「記憶消した？」

「まてまて、シャルルそんなことできるのか？」

「うん、私テレパスだからね・・・そんなこと朝飯前」

「四月バカの頭から私の存在と私に告っった時のこと全部消してやった」

「そうなんだ・・・だからあいつボ〜ッとして精気ないんだ」

「あはは、ざまみろだな 」

「四月バカ以外にも記憶飛んでる男子他にも何人かいるけど・・・」

「何度来ても同じだね・・・まあだけど記憶失ってるのは一時的だから・・・、

一週間くらいしたら元にもどるよ」

「そうなんだ・・・けどさ考え方によっちゃずっと記憶無くしてるほうが

よかねえか？・・・一週間経ってまたシャルルに告るわけだろ？」

「で、また記憶消されてリピート繰り返してちゃたまったもんじゃないな」

「そうだね、まあ私が飽きたら記憶消すのやめてもいいけど・・・」

「恐ろしい女だな」

「間違っても俺の記憶消すなよ」

「あ〜ん・・・大丈夫だよ・・・クラス全員の男の記憶消しても球ちゃん

だけは私が守るから・・・だから嫌いにならないでね」

「大好きだもん、球ちゃんのこと」

「最初に俺にクレーム言って来た時からずいぶん優しくなってないか？」

「うん、だって幼稚園の時、球ちゃんにパンツ見られた時から私たち

将来結婚するって決めてたもん」

（やっぱ、俺にエロリアンって言われたことはどうでもよかったんだ）

「その結婚って話なんだけどさ、俺は女に束縛されたくないんだよな」

「尻にも敷かれたくないし、自分の時間取られたくないし・・・」

「自由がなくなるなんて考えただけでウツになるわ」

「だめだよ、私から逃げようったってそうはいかないからね」

「もちろん浮気もダメ」

「球ちゃんがどこでなにしてるか私には全部分かっちゃうんだよ、私テレパス

だからね・・・私にはスマホもナビも必要ないの」

「まじでか・・・・ヤバくないかそれ？」

テレパスだってよ・・・まだ見たことないけど、なんか目から殺人ビームも

出るらしいし・・・記憶は消せるって言うし・・・。。

もしかしてクラスの女子ナンパして俺もシャルルに見つかって記憶消されてる

かも・・・。

なんかシャルルの隠された能力が次々でてきて、まだ他にも能力があるん

じゃねえの？って思うんだけど・・・。

おいそれとは油断できねえ俺の彼女。

別れるなんて言ったら間違いなく殺人ビーム浴びせられるだるな。

先が思いやられる・・・こんなことになるって知ってたら、幼稚園の時

シャルルに声かけるんじゃなかったよ、まったく。

それからも俺の心配をよそにシャルルは、やりたい放題好き放題。

相変わらずクラスの男どもはシャルルにつきまとってるし・・・。

それをいいことにシャルルはコミュニーケーションの一環だと

言って野郎どもをからかって喜んでるし・・・。

んでもって四月バカは記憶を消されも懲りもせずシャルルの尻を

追いかけまくって、とうとうシャルルに脳をいじられて入院した。

そのくせ俺の不思議ちゃんは家に帰ると俺に迫ってくる。

くせに、のらりくらり逃げて、ヘビの生殺しみたいにエッチはさせて

くれない。

しかたない・・・夏休みでも利用してシャルルを連れて長崎まで、

しっぽく料理を食べに行れていくしかないのかな。

で、ついでに観光もして来るとか・・・。

ってことで、まあエッチは当分おあずけだな、記憶消されたくないし。

つづく。