何かを抱えたまま高校生になり、葛藤しながら恋や友人に家族のことで悩む思春期の少年少女の青春群像劇。とにかくジレったい。作者さんの悪意を感じるほど、上手くいかないことの連続。時にはヒロインたちが可哀そうで見てられなく、時には主人公の見当違いに苛立ちます。なのに面白い。思春期の少年少女たちの葛藤が作者さん独特の視点で描かれており、思わず笑ってしまう。一味違うラブコメディを、じっくり読んでみてはいかがでしょうか。
抑圧されて育った少年とコンプレックスを持つヒロインたちは一体どこへ向かうのか。季節の移ろいを感じさせる各章のタイトルとともに、それぞれの恋愛模様が交錯する、純粋で、どことなくビターな青春群像劇。今作を語るのに余計な言葉は要らない。ぜひ一読して、苦悩する十代の気持ちを味わってもらいたい。
自意識過剰の坊主頭のケンくん、幼馴染でケンくんが好きなヒナちゃん、母親から抑圧されて自分が出せなかった美少女ツバキ、それぞれの視点から描かれる青春物語。みんなそれぞれに影を抱えながらも、お互いを思い合っているのが、逆にすれ違いになり、ピュアな姿にほっこりするもののヤキモキします!ヒロインがとうとう対峙し、これから物語が急展開かな!?とてもおすすめです!