第16話 決着

ゴーレムから放たれた光線は、セリンが纏う赤熱化した空気に触れるとその軌道を歪め、四方八方へ散らばる。


「バカっ!後先考えろっ!」


ミカラは思わず怒鳴る。

あの空間はセリンの支配下にあるはずだ。

ねじ曲げた光線を無作為にまき散らすのは、他者がどうなってもいいと考えているからだろう。

ミカラは瞬間的に脳内に『結界』を張り魔力吸収を防御。

そして―――


(『高速演算』っ!)


現在認識可能な空間全体を把握して、最も危険な場所に駆けつける。

即ち―――


「アテゥーマっ!起きろっ!」


ゴーレムの光線直撃コース上で気絶していたアテゥーマを拾い上げる。

背後で爆発が起こるが、それを気にせずに気絶したアテゥーマの唇を奪い『結界』からの『強化』『強化』『強化』『強化』連打。


「あーっ!ミカラさんの浮気者ぉぉっ!」


ユノのその叫びをかき消すように、空中のセリンから巨大な火球が降って来る。


「バカって言った!ミカラがバカって言ったー!酷い酷い酷い!私バカじゃないもん!うわあああああん!」


セリンが子供のように泣きじゃくると、放たれた火球が破裂し分かたれる。

そして蛇のようにのたうち、当たり判定のでかいゴーレムに触れては一瞬で蒸発させる。


「はぁー!はぁーっ・・・あ〜〜〜しんどっ」


ミカラの目の下にはクマができ、汗も大量にかいている。

すると、ミカラが抱き上げていたアテゥーマの腕が伸びて、首に絡んでくる。


「―――口づけだけ?私は負けたのよ。この身も心も貴方の好きにして?もう私は貴方のモノ」


アテゥーマの薄っすらと開いた瞳が妖しく光る。


「・・・すまんがそういうの後で頼む。嫌ってくらい俺の背中をひっかかせてやるぜ?」


「約束よ?今度は破らないでね?」  


ふわりとアテゥーマが立ち上がる。


「悪い。サポート頼むわ」


「任せて。愛しき人――」


アテゥーマはミカラの唇に唇を重ねる。

そして、一足飛びでユノの目の前に到達する。


「むっ!?」


ガギッ!


ユノが振り切る前の、十分な加速が付いてない魔剣を、アテゥーマは片足の裏で受け止める。


「・・・なるほどね。ミカラをみんな欲しがるの、わかるわ」


アテゥーマは自身がバフで強化されてる事を実感する。

こういうのは、弱者の手段だと見下していた。

だが、ミカラからの『強化』バフはかつてない高揚感と客観性をアテゥーマに与えていた。

これは、ただの付け焼き刃ではない。

自身の限界の超え方を教わったような気がする。

ミカラのバフ効果が消えたとしても、この今の動きや技のキレは身体が覚えているだろう。

修練を積めば、いずれここには自力で到達できる。


「クッコロとピオニー、スノウに感じていた差は、これだったのね。それに―――」


ミカラの唇の感触を思い出し、お腹の底の方からゾクゾクと何かが迸る。


(―――んっ。ゾラが言ってた事は本当だったわね、癪だけど。ミカラに抱かれ愛されたら、いったいどうなってしまうのかしら?)


魔物の群れや、魔石持ちゴーレムすら斬って捨てるはずのユノの剣を足一本で止めているアテゥーマに、ユノがカチカチと歯を鳴らしながら凄む。


「なんだオマエ?なんだ?ミカラさんのなんだ?」


涼しい顔で達観してるアテゥーマに対して、ユノは同じく無表情ながら、ドス黒い感情で溢れていた。


(ミカラさんにキスしてもらうのは僕なんだ。オマエじゃない。オマエはミカラさんに相応しくない)


そんなユノをアテゥーマが嘲笑う。


「あはははっ!強い男にたくさんの女が群がるのは人間の、いえ自然界の必定っ!この程度で心を乱すくらいなら―――ミカラの隣に立つ資格は無いわね、お嬢ちゃん?」










「あっはははっ!もろいもろいおもしろーい!」


セリンが放つ火球がゴーレムを立ったまま燃える案山子のようにしてしまう。

この場にはさらに増援としてゴーレムが現れるが、セリンの攻撃になすすべもなく燃やされる。

このダンジョンの魔術封じのギミック前提で作られたためであろう。

魔術に対する魔力抵抗値が高くない。

セリンに近寄るゴーレムは、まさに火の中に飛び込む虫のようだ。


「バカスカ撃ちやがって。くそ暑ぃわ」


ミカラが汗だくになって息を吐く。

『氷結』の魔術で周囲の空気を冷やしているが、まさに焼け石に水。

気休めにすらならない。

セリンの近くに近寄ろうとすれば、高温と酸欠でやられてしまうだろう。

そんなミカラを見て、セリンが手を口に当ててぷーくすくすと笑う。


「ミカラってば、こんなヤツらに苦戦してたの?ザコザコザ〜コ。ミカラのザ〜コ」


「そうだよ俺はザコなんだ。大魔術師セリン様ならこんなザコ放っておいてくんねぇかな?」 


「だめーーーー!ミカラは私と一緒にいるのっ!なによ?不満なの?私の家に来てっ!一緒に暮らすのっ!なんで私の言う通りにしてくれないの?」


目に涙をためてむくれるセリン。

感情のコントロールが出来ないというより、していない。

激情のまま魔術を行使する事が自身の本領を発揮する事だと理解している。

思うままに笑い、泣き、怒る事で、火の魔術の威力精度がどんどん増している。

しかしこれでもまだ成長途上。

伸びしろは計り知れない。


(まさに天才。これほどの炎を操る魔術師は、歴史上でも類を見ないだろう)


その天才の前に・・・


「ミカラさんをザコよばわりとは許せませんね」


クッコロが剣を構えて立ち塞がる。


「なによアンタらさっきっから。ムっカつくわねぇーーー・・・」


スンッ・・・とセリンがつまらなそうに呟く。

感情の起伏が激し過ぎる。


「クッコロ」


クッコロが前衛、ピオニーが中衛に立ち、背後に居るアナとスノウを守る構えだ。


「私たちはミカラさんを諦めていませんよ?とはいえ、アレをまずはどうにかしないと、ですよね?」


「そうだな、頼むわ」


先程から、ミカラの嫌な予感が止まらない。

ゴーレムを斬りまくるユノもヤバいが、ダンジョンを外部から破壊してやって来たセリンは―――


(ちぃっと、マズイかもな)


「もぉっ!なんなのっ!アフロディーテだけじゃなくてなんでこんなにミカラの周りに女の子がたくさんいるのよっ!」


セリンが癇癪を起こしたように叫ぶ。

すると、セリンの周囲から放射状に熱線が放たれる。


「ヤッベぇっ!絶対に当たるなっ!!!」


ミカラの絶叫にその場の全員が反応する。

対峙していたアテゥーマとユノもサッと伏せて熱線を躱す。

クッコロが防御に使った剣の一振りが溶かされ折れて床に落ちる。

ピオニーもアナとスノウを抱えて射程外へ逃げる。

ミカラはナイフに『硬化』『魔術耐性』『魔力抵抗値上昇』『火耐性』を持たせて試しに当ててみた。


ジュッ 


と音を立ててナイフが蒸発する。


「俺の重ねがけしたバフをも貫通か。死人出るぞマジで」


ミカラは熱線を躱しながら周囲を見回す。

今の熱線により、ゴーレムはさらにその数を減らしていた。

増援は、来ない。

ゴーレムの在庫が尽きたのか。

はたまた・・・


(マズイ。今すぐ逃げ―――)


ズンッ!


空間が震える。


ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・


地響きがする。

ダンジョンが蠢く。

床の石が盛り上がる。

その隆起した石の波を割り、何かが現れた。

それは一見、先程のゴーレムと似通った姿をしている。

カタチは同じだ。

しかし、存在感が違う。

違う理由は明白だ。


「魔石の・・・ゴーレム?」


そのゴーレムは、魔石だけで出来ている。

よく見れば細部・・・関節部には魔石間を接続する管などの別パーツはある。

だが、ほぼほぼすべてを魔石により作られた、魔石ゴーレム。

無傷で持ち帰ればきっと小国の国家予算規模の値段で取引される財宝となるだろう。

そんな事は、不可能に近いだろうが。


ヴーーーン


魔石ゴーレムの身体が振動する。

次の瞬間――――


「あがっ・・・」


「うぎっ―――」


その場の全員が、床へと崩折れた。










「セリンっ!」


空中に浮遊していたセリンも自由落下してくる。


(くっそがっ!やっぱり出やがったか―――) 


ミカラは自身に伸し掛かる不可視の圧力に抗い、必死に走る。

一歩ごとに身体の力を引っこ抜かれるような感覚がある。


(魔力吸収―――)


あの魔石ゴーレムに、物凄い勢いで魔力が奪われていく。

先程までは、魔術の行使に伴う肉体から放出された魔力が吸われていた感覚だが、今は違う。


(なんもしてねぇのに・・・全部持ってかれそうだっ・・・!)


アレがダンジョンボスなのか、ダンジョンの防衛機能が生み出した新しいガーディアンなのかはわからない。


「セリ―――ぐえ」


ふらふら走り、なんとか落ちてきたセリンを受け止める。

常にかけていた自身への身体強化バフが強制解除されていたため、セリンを受け止めてべしゃりと潰れる。


「あぅ・・・ミカ・・・ラ?」


顔を真っ白にして脂汗を垂らしているセリン。

その瞳には、先程までの狂気は無い。

出会った頃の幼い少女魔術師がそこに居るだけだ。


「わたし・・・つよくなった・・・よ、ミカラ」


ぎこちなく笑うセリンの頭をなでてやる。


「ああ、すげぇよ。あのままならまるで手も足も出なかったさ。お前さんの勝ちだよ」


ミカラはそっ・・・とセリンを床に寝かせる。

周りを見回す。

魔石ゴーレムの強力な吸収・・・『吸魔』とでも名付けよう・・・により、ミカラがバフをかけていたユノとアテゥーマも床にへたり込んでいる。

クッコロとピオニーは片膝をついてはいるが、そこまでではない。

遠目には、アナがやや苦しそうにスノウを抱き締めている。


「脅威度の高い存在から、優先的に魔力を奪っているのか」


ミカラがそのゴーレムへと、重たい足を動かして歩いていく。

ダンジョンのあちこちには倒れ伏す女たち、ミカラはその中を進む。

この場全員の生存率を上げるためには―――


「・・・ミ、ミカラさん、そうですよ。僕ならアレを倒せます・・・」


倒れたユノがこちらに手を伸ばしてきている。

苦しそうだが、魔剣を手放してはいない。


「・・・ミカラ、アンタならできる・・・でしょ?私を・・・強くしなさ・・・い」


セリンもこちらに向けた指を震わせながら呼びかけてくる。


「―――ああ、そうだな」


ミカラがこの2人を全身全霊で強化し、2人で共闘すれば恐らくあの魔石ゴーレムも撃破出来るだろう。

あの魔石ゴーレムが出現してから、ダンジョンからの『吸収』の術式が消えている。

あの『吸魔』のゴーレムが、このダンジョンのコアなのはもう間違いはない。

倒せば終わる。

ミカラが振り返り、両方の少女を視界の中に収める。

すると2人とも、縋るような目つきで必死に呼びかけてきた。


「ミカラ・・・さん。僕を強化してくれ・・・たら・・・すぐにあの女どもを、斬っちゃうから・・・はやく・・・」


そうだ。

この無差別全体攻撃は、絶好の機会。


「・・・私を強化してくれ・・・たら、すぐにこいつらも・・・アフロディーテも・・・燃やしてやる・・・」


ミカラのバフを受ければ、この場全員を一方的に蹂躙できる。

ミカラの今のバフのかけ方・・・ベロチューしてのバフは1人ずつしかできない。

どちらかを先に選んだら、それ以外は皆殺しだ。

だが、このままだと全滅する。

ミカラが選べば、ミカラとそのたった1人だけは生き残る。

人生には、突然選択肢が現れる。

やり直しなど出来ない。

選んでも後悔しかない。

欲しい選択肢など無く、最低と最悪の2種類しかなかったりする。

アナは、遠くからミカラを見ていた。


(・・・私は、選ばれないよねぇ・・・)


戦闘ではまるで役に立てないだろう。

クッコロが片膝をつきながらも、片手に残った最後の剣を握り締める。


(ミカラさん・・・私を、選んで―――)


力不足だとしても、一緒に戦ってアレを斬りたい。

スノウは朦朧としながらも、微かに腕を動かしてミカラに指を向けている。


(師匠・・・私なら、アレの急所、わかるよ・・・ね?師匠―――)


『睡眠』の魔術も『吸魔』によって食われていた。

すでに目覚めてはいたが、魔力もゴッソリ抜かれており、アナの腕の中から動けない。

ピオニーは己の肉体を叱咤し、這いずるようにミカラへと近づいていく。


(使徒ミカラ様、どうか・・・どうか私を選んで・・・ああ、私が最後に縋るのは、もはや女神様ではない。もう嘘をつけない。女神様、お許しを。私はもう女神教を名乗れません・・・)


酷使し過ぎた肉体はとうに限界を超えていた。

体内にある魔力でもって、かろうじて動いていた。

それも食われた今、ピオニーのその強靭な肉体ですら、抗う術が無い。

アテゥーマは呼吸を整えていた。


(大丈夫。魔術や魔力とは関係ない。私には勁の技がある。必ずミカラの役に立てる)


アテゥーマの浸透勁であの魔石ゴーレムを破壊するイメージは湧かない。

だがきっと、ミカラと2人で立ち向かえば勝機はあるはずだ。


「・・・・・・」


ミカラが無言で女たちを見やっている。


「ミカラさん―――」


「ミカラ―――」


「使徒ミカラ様―――」


「師匠―――」


ミカラは―――


「あのさ・・・」


―――誰も選ばなかった。


「・・・俺は誰とでも寝るクズだし。みんな仲良くなんて無理なんだろうけどよ」


ミカラは軽い感じで吐露する。


「一度は関わった女同士が殺し合うのだけは、ナシだよなぁ」


そう言ってへらへら笑うミカラに、その場の女たちに嫌な予感が走る。


「―――だ、だめだよっ!ミカラさん」


「―――バカっ!なにしてるのよっ!」


その場の全員が動けない中・・・


(そういえば、なんでミカラは動けるの?)


ダンジョンボスの強力な『吸魔』で、女たちは全員身動きできないでいる。


(『■■適性』・・・限定使用)


ミカラの動きが加速する。

己自身で使わないよう、意識してかけていたリミッターを外す。

魔石ゴーレムの全身が光り、多数の光線が連続で放射される。

喰らえば一撃で死ぬだろう光の雨を、紙一重で躱し、突き進む。


(なんて美しい。無駄の無い体捌き)


アテゥーマはその動きに目を奪われる。

アレこそ武の頂点。

目指すべき道標。


(女神の使徒様・・・女神の教えの体現者)


ピオニーは理解する。

頭ではわかっている。

信仰にかこつけて、ミカラを自分のモノにしたいという浅ましい欲望を。

でもミカラは違う。

この場の全員を助けようとしている。

この時ピオニーの信仰対象が、確実に変わった。


「『闇』魔術―――」


ミカラの身体から、かつてないほどに魔力が高まる。

魔石ゴーレムの『吸魔』ですら瞬時には奪えない魔力量。

ミカラが魔石ゴーレムに対して掌を広げる。

すると―――


「『空間』―――」


魔石ゴーレムの右肩あたりに、真っ黒な丸が現れる。

光を吸い込み、ハッキリと視認できない。

平面的な円なのか、立体的な球体なのか?

ミカラの開かれた掌が―――


「――『転移』」


虚空を掴む。


ボッ!


次の瞬間、ダンジョンボスの身体の一部が、その黒い丸のカタチに抉られる。


「転移―――魔術!?」


セリンが目をみはる。

本来なら物を長距離移動させる術式。

生命の転移も可能だが、安定させるには座標の特定が必要である。

もしくは、その効果を持つアーティファクト。

膨大な演算が可能な魔術回路を持つ巨大な魔道具なら可能だ。

ダンジョン奥地にて脱出するためのスクロールなどのマジックアイテムなどは一回こっきりの使い切り。

他にもダンジョンなどで魔物部屋に送られる系の転移トラップは、そもそも空間として繋がっているダンジョン内限定のモノ。


「だめだよっ!死んじゃうよっ!ミカラさんっ!」


ユノが叫ぶ。

魔石ゴーレムに近づけば近づくほど、光の奔流がミカラを襲う。

ミカラは先程の黒く丸い闇を前方に展開させて盾にしている。

光は闇に吸い込まれ、ミカラには届かない。


「悪いな?ユノ・・・俺はお前さんらに」


選択肢は少なかった。

女たちを1人1人転移させるのは無理だった。


(却下だ。俺の今のコンディションで座標特定しての安定の転移は厳しい。良くて空中から落下。下手すりゃ転移先の岩とかと同化しちまう)


コイツだけ転移させる。


(単純に魔力が足りねぇ。このデカブツ魔力抵抗値が高過ぎる。あと、俺の脳味噌が座標の特定まで保たん。可能なのは片道切符の―――)


ミカラの目から鼻から耳から流れる血が止まらない。


「死んで欲しくないのさ」


そう言ってゴボリと血の塊を吐くミカラ。

あのような魔術は見たことがない。

どんな代償を支払っているのか想像もできない。

したくない。


「ごめんなさいごめんなさい!ミカラさん!あの人たちとも仲良くするからっ!やめてくださいお願いします!」


ユノが泣きながら懇願する。


「そうよっ!アフロディーテとも仲直りするからっ!もう喧嘩しないからっ!お願いだからやめてっ!1人で戦わないでっ!」


2人の心は折れた。

例えこの場全員の女を殺しても、世界中にいるミカラと関わった女を殺しても、ミカラを失えば意味が無いのだから。


「良かった。もー早くそう言えよ」


ミカラが笑う。


「クズかも知れねーけどよ」


眼前に展開していた黒い闇を、さらに増大させる。


「大好きだぜ、お前さんら全員」


ミカラがみんなに笑いかける。

魔石ゴーレムが尋常ではない発光量を発する。

最大威力での攻撃か?

はたまた自爆か?


「持たせたな、ほいじゃ行こうかい?」


闇が広がる。

ミカラと魔石ゴーレムを包み込む。


「どっこに出るかな〜?火山帯の火口の中か、大海原のど真ん中かな〜?」


闇は一定の大きさで止まり―――


「果ては異次元の狭間かな?」


急速に縮まる。


「一緒に逝こうや?」


魔石ゴーレムがその光を解き放ち―――


「『空間転移』」


暗黒の球体が収縮した。

その瞬間、ミカラ・ デタサービは消滅する。



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