第5話 家庭訪問?
急に家庭訪問が始まった。俺は何も用意してないし、話すことも考えてなかったのでテンパっていた。
「あの、俺一人暮らししてるので親がいなくて話すことがないと思うのですが・・・」
「気にするな、家庭訪問なんてただの名前だけで教師と生徒で会話をするだけだ。そんなに気を張るなよ」
「だからって生徒の家でそんなにくつろがないでください」
俺は
「そういえば
「はい。角部屋ですし、隣人は学生で仲良くさせてもらってます」
「高橋が仲良くできる人とは相当だな」
「あなたは俺をなんだと思ってるんですか!?」
この教師俺のことバカにしすぎだろ。学校の俺はそんなに陰キャか?コミュニケーション取るの苦手になったのだけれども。
「まぁ、友人が対して多くないことは確かですが」
「高橋のそうゆうところが面倒臭いって言ってるんだよ」
友人つくった後が怖いから俺は友人を作ることをやめた。親しい人がいると人は傷ついてしまうから。
小林先生と会話をしているとインターホンがなったので確認すると、見覚えのある隣人さんだったので「鍵空いてるから入ってきていいぞ」とだけ言うと玄関の扉が開く音がして隣人が入ってきた。
「よう悠真、今日休んでたから顔見に来たんだが・・・小林先生!?なんで悠真の家に?」
「誰かと思えば
「まあ、隣に住んでるので必然的に?」
「高橋の隣人ってお前だったのかよ。やっぱり高橋と仲のいい人は少いようだな」
この人教師向いてないと思う。こんなに生徒のこと貶して教育に良くないと思いまーす。
「俺は友達が少ないんじゃなくて作らないだけですから、ほっといてください」
「そんなに強がらなくていいんだぞ高橋。私はお前が無理して友達を作る必要ないと思うからな」
なんだかんだ言ってちゃんと生徒のこと考えてくれてるんだな。でもさ、考えてくれてるのはいいんだけどさ、
「なんで肩組んできてるんですか?!あなたは酔ってるんですか?」
小林先生は急に隣に来たと思ったら肩を組んできて話し始めた。近くにいるから分かるけどアルコールの匂いはしないから酔ってはないと思うけど。肩組んで来て近いから胸が当たってて困るんだが。
「おい高橋、今日はとりあえず帰るわ。もう仕事も無いだろうし、高橋が家に帰ったことを伝えてからになるだろうけど。面倒臭い」
アンタどんだけ仕事したくないんだよ。よく教師になれたな。
小林先生は嵐のように去っていった。その後残された俺と健一は2人してぐったりとしながら
「「なんか疲れた」」
と呟いた。
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