第2部 第8章

 式台の真正面に門へ向かうのを通せん坊するように広がり、藩士が十人近く待ち構えていた。

 真乃はるいに式台に隠れているよう指図した。

 るいが真乃の腕を掴んだ。

「青井様、相手が多過ぎます!無茶です!」

 真乃はるいの手を腕からはがして言った。

「私の真の力を見て驚かないでくれ。いや、その後も怖れないでくれ」

 るいの目が大きく見開かれた。目が潤んできたが、それ以上は何も言わなかった。


 真乃は一人式台を下りて壁を作る藩士達へ近づいていった。背中にるいのなにかを唱えるような声が聞こえた。

 藩士の正確な数は八人だった。

 手強そうなのはそのうち二人だけだと真乃は読んだ。

 四間(七メートル強)まで近づいた位置で立ち止まり、肩に担いでいた刀をゆっくりと下ろした。

  暫くは黙っての睨み合いが続いた。

 八対の視線を真乃は堂々と受け止めた。

 先に口を開いたのは相手側だった。

「その方らを外へ出すわけにはいかぬ。おとなしく地下牢に戻れ」

 そう言い放った、右端にいる三十過ぎくらいの体格の良い侍がこの連中の頭なのだろう。剣術も一番長けていると真乃は思った。

 真乃は沈黙を続けた。

 他に口を開く者はいなかった。

 真乃が腕は下ろしたまま、すっと切っ先を前に向けた。

 八人のうち三人が動いた。真乃の向かって左寄りに並んでいた三人だ。

 次の瞬間、真乃は一気に間を詰め、動いた三人の間を刀を一閃しながらすり抜けた。

 三人はそれぞれ短い悲鳴を上げた。

 すり抜けた直後に、その間に移動して両側から攻めてきた二人を屈んで避ける。

 二人はあわや同士討ちになる寸前になんとか踏みとどまったが、体勢を崩した。

 その間に真乃は立ち上がりながら、次に迫ってきていた相手の腹を切り裂いた。そこから振り向きざま体勢を立て直そうとしている二人の腕を一薙ぎで斬りつける。

 あっという間に六人が傷つき倒れていた。

 最初に真乃が斬り込んだ三人は軽い怪我だったが、呆然と立ち竦んだままだった。たった今目撃した、自分達より上手である三人の斬られように戦意を喪失して見えた。

 真乃は素早く腹を斬り裂いた侍の刀を奪い取り、血糊のついた刀を捨て、残る二人を見据えた。

 向かって右端にいた二人は唖然としていた。

「これ以上無益な殺生をさせないでくれ。ご覧のとおりだ。私をそう簡単に殺せはしない」


 その時、嗅ぎ慣れた悪臭が鼻をついた。続いて気が抜けそうな頓狂な声がした。

「きゃー!真さん、すごい!格好良い!」

 見なくても声の主はわかる。「井筒のお清」こと、清吉だ。真乃が万蔵に指図したことはちゃんと実行されていたのだ。しかし……

「遅いっ!」

 思わず真乃は二人の侍を見据えたまま怒鳴った。

「真さん、勘弁してくだせぇ!汲み取るよう言われた厠がお屋敷の一番奥だったもんで……行きは見張りがついてたし、慣れねぇもんで手間取って……」

 万蔵の声だ。

「おるいさんを頼む!門番を片付けて早く外へ出ろ!私はこの二人を片付ける」

「へい!わかりやした!」

「真さん、任せて!」

 二人の返事は小気味よかった。

 一抹の不安を感じないでもなかったが、真乃はこの二人を自分が引き付けておけばなんとかなるだろうと思い直した。

 視界の隅を笠を被っての尻端折り、両端に桶のぶら下がった天秤棒を担いだ二人の男が上下動の少ない小走りで式台へ向かうのが見えた。

 すぐに「なにその格好!くっさ~い!」というるいの声がした。

「怪しまれずにここへ入り込むにはコレしかなかったんでやすよ」

「あたしもこんなの嫌だったんだけど、真さんの指図なの!そんなに嫌がるなら桶の中身、ここでぶちまけるわよぉ」

「清吉さん、いけねぇよ!そいつは外で待ってる甚左衛門さんに渡さねぇと!」

 目の前の二人に集中しないといけないのに、真乃はついつい後ろの会話が気になってしまった。


 万蔵と清吉の二人は肥料としての人糞を下屋敷に取りにくる百姓に化けて入り込んだのだ。

 それが昨日真乃が万蔵に与えた、宵のうちに下屋敷に何も動きがなかった場合の指図だった。下屋敷にこの日汲み取りに来る百姓を途中で待ち受け、代わりに入り込めと。

 もしも汲み取りがないなら、振売りに化ける策だった。振売りだと門前払いをくらう可能性があったが、そこは清吉の口八丁手八丁に賭けるつもりだった。 振売りとして入り込めそうにない場合には清吉が門番を引き付けている間に潜り込むのだ。


 三人は真乃の後ろを通って門へ行くだろう。

 真乃はここから後ろへは絶対に引かないつもりでいた。足音や気配だけでなく臭いでも三人の動きがわかるのが、気を散らさないためにはそれなりに難儀だったが、真乃と対峙している二人にもかなりの難儀となっているようだった。わざときっちり蓋をせず、悪臭を撒き散らしているのではないかと思える強烈さだった。清吉がやりそうなことである。

 真後ろを三人の足音が過ぎる頃、それまで侍達の動きを見守っていた門番の中間二人が三人を止めにかかった。しかしすぐに怯んだ。

「おらおら、これを喰らいてぇか!」

 その銅鑼声は清吉だ。

 門番へ桶をぶつけに行くのがチラリと様子を窺った真乃の視界に入った。

 相手を本気で脅す時の清吉は真乃も一瞬たじろぐくらいの迫力である。あの門番二人なら清吉一人で対処できると真乃は判断した。


 真乃の隙を窺っていた侍の一人はその瞬間を逃さず仕掛けてきた。ギリギリまで刀を見せない構えで迫る。

 真乃も刀を引いた。

 どちらも下から刀を斬り上げた。

 しかしその早さと精度には差があった。

 真乃の刀は相手の脇腹を斬り裂き、相手の刀は真乃の横を素通りした。脇腹を斬り裂いた刀をそのまま最後の相手に向ける。

 八人目の侍は先に仕掛けた侍の影に潜んでいたつもりだったろうが、真乃に隙はなかった。相手の斬りおろしを鎬で反らす。反らした直後にはもう真乃の刀は相手の肩を貫いていた。

 真剣勝負はたいてい一太刀で勝負が決まるのだ。

 戦意喪失している三人に更に脅しをかけるべく睨み付けて一言、「早く医者を呼ぶのだな」と声をかけ、真乃は門へ走った。


 潜り戸が開いていて万蔵達の姿はなく、門番二人は一人は仰向け、一人は俯せで倒れていた。

 だが真乃が潜り戸を抜けようとした時、るいの悲鳴が聞こえた。急いで外へ出る。

 真乃が目にしたのは、東へ少し行った場所で侍六人に道を塞がれた万蔵達五人だった。万蔵達の人数が増えているのは百姓へ天秤棒を渡した直後だからだ。万蔵も清吉も身軽になっていた。

 そして清吉が右腕を抑えている。

 道に木刀が落ちていた。清吉が門番から奪い取った木刀だろう。

 一番手前に立つ侍が刀を上段に構える。清吉は怯んでいなかった。真剣白羽取りでもする気のように万蔵とるいの前に立ちはだかり、両手を構えた。すっぴんの清吉は小悪党の面構えだ。

 しかし真剣白羽取りができるなど、真乃は聞いたことが無い。

 真乃は全速力で走った。侍達の後ろの方からも侍が一人走ってくる。見覚えのある姿だ。

 清吉を救うには間に合わないと、真乃は走った勢いを使って刀を槍のように投げた。透かしが多い意匠ではあったが、鍔があるから槍のようには飛ばない。それでもなんとか清吉に刀が振り下ろされる瞬間、真乃が投げた刀が上方から侍に降り注いだ。

 侍は刀を振り下ろしから素早く返して真乃が投げた刀を弾いた。

 丸腰のまま真乃は清吉の横を通りすぎ、改めて刀を振り下ろそうとする侍の手首を下から両手で掴んで停めた。

 一斉に真乃に飛びかかろうとする他の侍達の後ろから声がした。

「待て!そうはさせるか!」


 岩五郎の声とほぼ同時に男の悲鳴が響いた。

 真乃に気を取られていた後ろの方にいた侍が肩から血を拭きながら倒れていった。

 何事かと後ろに気を取られた一瞬の隙に真乃は手首を掴んでいる相手の股間を蹴りあげ、刀を奪い取った。

 岩五郎に向かって背の高い侍が動くのが見えた。

「斎藤殿、逃げろ!そいつは只者じゃない!」

 真乃は刀を奪った相手の頭を柄頭で叩きつけながら、叫んだ。

 六人を一目見た瞬間にその男が剣鬼であると感じた。

 松三郎や八代さんを斬ったのはこいつだ。そう直感で把握した。

 岩五郎もその侍の只ならない気に刀を正眼に構えながら後ずさった。

 侍達の体勢が崩れたことで、清吉がまた攻勢に出ていた。拾い上げた木刀を振り回し、一人を追い詰めていた。剣術からは程遠い、無駄に力を使っている木刀遣いだ。その様子に腕の怪我は大したことがないのだと、真乃はホッとした。

 万蔵はというと、百姓とるいを逃がそうとしていた。

 二人の百姓は帰る方向に侍がいるから、迷いがあるらしい。

 万蔵は手ぶりからして、遠回りしろと言っている。

 そして、るいはその場にとどまろうとしていた。


 真乃は目の前にいた侍を刀の一閃で退けて剣鬼へ向かった。なんとか切っ先が届く間合いになったところで後ろから突きで一太刀浴びせる。

 剣鬼は素早く避けた。避けても体勢は崩れず、そこからまた岩五郎へ刀を振り下ろす。

 真乃が岩五郎から遠退くように避けさせたのが利いて、岩五郎は着物は切り裂かれたが、かすり傷程度で刀の軌道から横転して逃げきった。

 再び岩五郎へ迫る剣鬼。

「お前の相手は私だろう。その者に手を出すな!」

「青井様、後ろ!」

「真さん、後ろ!」

 るいと万蔵の声が同時に響いた。


 真乃は振り向きもせず、腰を低くして一歩後退り、後ろからくる斬りつけを頭上で停めた。

 次の瞬間には腰を捻った回し蹴りで後ろにいる相手の足を掬った。体勢が低い分、足は遠くまで届く。

 掬った足をつく動きで振り向き、倒れていく相手の脇差を左手で抜いた。首筋には刀を添わす。

 そこからまた腰の回転を逆に使って急ぎ脇差を剣鬼へ向けて投げた。

 これにはさすがの剣鬼も軽く避けることはできなかった。岩五郎への一太刀を後回しにして真乃の方に向き直り、飛んできた脇差を弾いた。そして、動きが止まった。


「見事な勘のよさだ」

 初めて聞く剣鬼の声は思いの外優しい声音だった。

「お主もな」

 真乃は刀の峰に右手をあてながら、まっすぐに刃を相手に向けて構えた。この構えは戦いのためではなく、真乃自身が気を高めるためのものだ。

 そのまましばらく睨みあった後で

「場所を変えよう」

 剣鬼が唐突に言った。

 場所が場所なだけに、野次馬が遠巻きに集まり始めていた。真剣を握った武士同士の争いとなると、見物と決め込む者が多いが、騒ぎに気づけば番所の役人は嫌々ながらも駆けつけてくる。

 真乃もそうした方が良いと思い始めていたところだった。

「よかろう。但し、大和守様下屋敷以外でな」

 残る一人はどうなったかと見回すと、地面に俯せに倒れていて、万蔵がその背に馬乗りになっていた。

 側ではるいが紅潮した頬で裾を整え、その手には櫛が握られていた。

 どうやらいつかの真乃の助言を実行したようだ。


 邪魔されずに真剣で立ち会える場所は限られる。今いる場所の近くに大きな空き地はない。

 剣鬼は下屋敷からほぼ真北に町地を通り抜けた所にある河岸を指定してきた。

 そこは確かに荷揚場の広い河岸だが、朝のこの刻限は荷揚げに忙しいはずである。このままの流れで向かうには不向きだ。

「条件がある。私が勝てば、るいという女をこちらに人質としていただく。命を奪うことはしない。それは約束する。時刻は今日の暮れ六つ。どうかね?」

 何故この期に及んでるいを人質にとるのか、真乃は内心首を捻った。また条件が一方的では困る。

「私が勝てば?」

「お主が勝てば、今後お主達を襲う者はいなくなる」

「お主の言質だけでは信じられぬ。証をいただこう」

「証?」

「お主を斬ったとて、お主の雇い主やその仲間がおるいさんと私の命を狙うのを止めるとは思えぬ。今、お主が口にしたのは、お主の考えに過ぎぬ。違うか?」

 剣鬼は顔色を変えなかった。じっと真乃を見つめてきた。

 不思議な目だと真乃は思った。能面の下に圧し殺した感情が蠢いていて、その蠢きが唯一垣間見えるような、見つめられた者を落ち着かない気持ちにさせる何かがあった。

「よかろう。暮れ六つまでに用意しておく。ここへは私と立会人、一人だけ連れてくる」


 倒れた者達へは一瞥もくれず、剣鬼は下屋敷へと消えた。

 すぐに中間や小者が戸板を持って門から出てきた。指示することはきちんと指示したらしい。

 その間に真乃は岩五郎と清吉の怪我を確かめた。

 二人とも縫う必要があるほどの傷だったが、後々まで響くことはなさそうだった。

「某がもう少し早く戻ってこれていたら……本多様の御屋敷回りをどこかから忍び込めないものかと彷徨いていたら、南の辻にある番所の者に見咎められ、暫くこの辺りから離れないといけなくなりまして……」

 岩五郎は声も小さく恐縮しきっていた。

 真乃はまさに怪我の功名だと思いながら言った。

「いやいや、あれは絶妙の登場でしたよ。完全に奴らの裏をかくことができた。貴殿のあの助太刀がなかったら、どうなっていたことか」

 岩五郎はやっと安堵の顔を見せた。


「青井様、あのお侍の言うとおりになさいますの?」

 一旦本郷へ帰ろうと四人に声をかけた時にるいが青ざめた顔で聴いてきた。

「……私が怖いか?」

 思わず真乃は尋ねていた。

「そんなことあるわけないじゃありませんか!」

 るいの右手が真乃の腕に伸びてきた。

 真乃はるいの手を避けた。

「ともかく暮れ六つにはそこの河岸へ来るつもりだ。その後の事はあいつが持ってくる証によるな」

「無理なさらないでくださいまし!あたしが人質になってことが済むなら、人質になります。あたしの命と青井様の御命を秤にかけるなんてできません!」

 るいは目を潤ませ、今度は両手で真乃の腕を掴んで訴えてきた。

 真乃はるいの目をじっと見つめた。

 るいは真乃の腕を掴んだまま、魅入られたように動きが止まった。

「理不尽に取られて構わない命は何処にもない。私はそう思っている。なにより私はそなたの用心棒として雇われているのだ。その責務を果たさないことこそ、私には卑怯極ることだ。考えられない。それに……」

「それに?……あ、松三郎の敵討ちはあたしが頼んだことだと仰るのでしょう?取り消します!もういいんです。そんなことしても松三郎は生き返らないんですから。下手人が、なぜ殺されたのかわかったから、もういいんです!」

「いや、そのことではない。何でもない」

 それに、この世にとっては女らしいるいの方が自分よりも大事だろう。

 真乃が飲み込んだのはそんな言葉だった。どんなに強くとも、切れ者だと畏れられようとも、真乃につきまとう呪縛の思いだ。


 潤んでいたるいの目からとうとう大粒の涙が溢れた。

「今更だけど、どうしてこんなことになったのかしら。どうしてここまで……」

「そなたと松三郎が叶屋で見た頭巾の武家は、本多様の御家老ではなく、さる御大家の御家老だったのかもしれない。今度の企ての中心である……」

 真乃は呟くように言った。

 ここまでるいにこだわるのは、それしか真乃には考えられなかった。ということは、松三郎とるいの殺害は、御大家の家老が大和守に命じたのだ。真乃はそう確信した。一月から二月前に家老が目付方の動きが自身に向いたと感じる何かがあったのだ。だから、証となるようなものは全て消そうとした……


 ――そうだ。おるいさんは頭巾の武家は高そうな着物を着ていたと言ったではないか!

 内職で仕立て物をしているだけあって、るいの布の目利きは確かである。

三崎藩の用人や家老もそれなりに高価な着物を仕立てているだろうが、役料だけで二千俵ももらっている御大家の家老の着物は桁違いに高いはずだ。

もっと詳細を聞いておくのだったと、真乃は己の不注意さを悔いた。

 ――つい自分らを物差しにして計ってしまうからな……すると、その御大家家老が絡んでいることの生き証人であるるいを人質にとるというあの剣鬼は、御大家家老に逆らうつもりなのか。


「頭巾のお武家の目は覚えているのか?」

 真乃の問いにるいは少し考えただけで答えた。

「覚えてはいますけど、頭巾を取ったお顔を見てわかる自信はありませんわ」


 鎌倉河岸まで戻る船の上で、真乃は真壁勝之助が供をしていたことから頭巾の武家が何者か辿っていったという、これまでの探索の経緯を振り返った。

 もっと早くるいに頭巾の武家の着物の詳細や目の特徴について確かめていたら、違っていただろうかと考えてみた。

 本多家中以外の関わりにたどり着くのはやはり難しかったろうと、結論した。相手は真乃達が簡単には目通りできない相手だったのだから。

 ――叶屋に現れた頭巾の武家が根来家老ならば、真壁勝之助は供としてではなく、内藤家老の代理としてあの座敷に居たのかもしれない。彼の苦悩は一介の奉公人が知らなくて良いことまで知ってしまったことにあったのかも……まさか、頭巾の武家が内藤家老と早とちりされることを狙っての供のすり替えだった?

 真乃はすべてのことに疑心暗鬼になってきた。そこまで考えて、やっと気づいた。

「あ!奴の名前聞き損ねたな」




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る