第2話 異世界でイケメンに囲まれる

まわりで警備員やら救急隊やら、警察なんかが大騒ぎしているのが

うっすら聞こえてくるんだけど、それも徐々に聞こえなくなり。


気が付くと・・・

なんだかフワフワのベットに寝かされていてさ、天蓋のあるベットなのよ。

起き上がると、「気が付いたようですよ」ってそばにいたメイドみたいな人がね、

「お目ざめですか?」目覚めたはいいけど、何だか不穏な空気なのよねぇ。


あっ?なにあのイケメン♡

男と言う男が皆、イケメン・・・何て言うことでしょう!玉の輿に乗れる?


「ちっ、起きやがったよこいつ」

えっ?なになに??どういうこと?

「ヤバいやつが起きちゃったよ・・・」もう一人のイケメンが言うんだわ。


「あのぉ・・・」

「喋りやがったぜ、どうするよ?」

「生かしておくのは・・・」生かしておくのは?ってどういう事?


一人のイケメンが、腰に差していた剣を鞘から、スッと抜いたのよ。

え?なんで、殺されるの?

いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ


「おい!止めとけって」もう一人のイケメンが言うの。

「だってこいつはあの処刑された王太子の娘だろ?生かしておくわけには・・・」

「だからって宮殿の中で殺すのはマズいぞ」

「まぁそれはそうだな」と剣を鞘に納めたんだけどさ。


イケメンたちは部屋を出て行った。

なんで私、殺されなければならないの?

そばに座っていたメイドに聞いたんだけど・・・

「ねぇなんで私、殺されるの?なにかやったの?」

はぁってため息つきながらメイドが言うのには・・・

「あんたさぁ解らないの?」

解る訳ないじゃん!さっきまで議員会館にいたのよ!

「あのねぇあんたの所為で、あの慈悲深い王太子が処刑されたのよ」

「はぁ?なんでよ!」

王太子が処刑?私の所為で?どういうことよ!なんでよりによって私なのさ。


なぁぜなぁぜですよ。まったくさ・・・


第2話 完

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る