悪役令嬢に転生したエリート女子が無双する話

とねてつVer2

第1話 不倫大臣登場

「大臣!今回の不祥事に対しての見解をお答えください」

「貴方に倫理観はないのですか!」

記者のしつこい質問には飽き飽きだわ。

ったく根も葉もない問題をいつまでもやってるんじゃないわよ!


私、小崎麻衣子。

東大卒業後、外務省入省、北米課勤務を経て、地元の選挙区から民自党推薦で

衆議院選挙に当選、まだ29歳だったので、そりゃあ持て囃されましたよ。

で内閣支持率低迷ってことの、いわばテコ入れで私「外務副大臣」に

抜擢されたのは良かったんだけど・・・


今年の初めに、ある週刊誌が「K衆議院議員に不倫疑惑か?」と報道されたのよ。

Kって私ですか?って思ってました。あの時までは・・・


民自党幹事長のM氏が「キミねぇ困るんだよ、この時期にこういう疑惑は?」

まぁそりゃあ困るでしょうよ、今の内閣は民自党総裁が総理大臣だしねぇ・・・

その総裁がある企業からお金貰ってるとかいう話が出て、国会は紛糾してるしさ。

そんな時に、私の不倫疑惑でしょ?ったくよぉ!

不倫でしょうけど、よそから見ればさ。

だけどね、言っときますが、私は二股かけられていた方よ。いわば被害者なの!

なのにさ、週刊誌記者はさも、私の方が二股かけた風に書きやがってよ!

それでこのザマですよ。


「今回の問題につきましては、お相手にもしっかり謝罪しておりまして、

 私としましても、当分の間議員活動を控えることにいたしました」


って言ってもさ、まだしつこく追及してくるんだよねぇ・・・なんなの?


そんなある日、

議員会館から公用車に乗ろうとしていたところに、

どこかに隠れてたんでしょうねぇ、警備員にも解らないところから

フード被った黒い上下のスウェットを着た人物が、いきなり飛び出てきてさ、

「貴様!議員辞めろ!」って言いながら突進してきてね、


ドッ!


うっ、なにこれ?背中から熱い何かが出ている?

えっ?血?

刺されたの私?なんで・・・・


すぅーーーっと意識が遠のいていったんだよねぇ。


第1話 完

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