第004話 法類憐みの令を破る奴
第04話 闇の牙が噛む
「属性は闇、例えるならオオカミやワニのような
攻撃スタイル、なんだな?」
「迫り来る闇魔法の腕に脇腹をやられた。
治癒に長けた僕でも縫う程の傷さ。
強さに過信して隙だらけだったけど
実体が闇に覆われているからな、クリーンヒットが難しいんだ」
「救いの神は烏賊利の招集の早さだったな。
スタンバイしてたかのような近所に位置してるとは」
「僕達はバディだ。三人編成は難しい。
それでも、三人の内誰かがピンチの時は
なりふり構わず助け合おう!」
「この借りは絶対に返そうな。烏賊利の位置情報を
常に頭に入れておくか」
GPSの了承は後日取るとして、
バディでありながらチームであることを噛み締める
今回の闇の手襲撃事件。
……とこしえくん、とこしえくんてば!
ううん、君は……ああ、せかいさんじゃないか。
どうしてここに?
あなたが闇魔法を使うからでしょ!
何枚始末書を書いたと思ってんの!
ああ、そんなことで他人の昼寝を邪魔しないでくれよ。
魔法を禁じた人間がこの国を統べているのかい?
誰が統治するとかはいいの。
魔法がある方が困る人が大勢居るから、法令は施行されたの!
じゃあ、ぼくは魔法を肯定するヒトたちとだけ交流を持つよ。
ぼくは魔法に魅入られている。
だったらバディは解散ね。今迄お世話になりました。
……せかいさん?
ふう、これだから人間は難しいよね。魔法なら自由自在なのに。
永久永遠 とこしえとわ
瀬海池澄 せかい ちず
凸凹バディは社会に抗いながら、自分たちなりに頭角を表して行く。
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