第3話 赤松先生

佐地風磨「ええ。百炎凛を殺した男の娘が通う予定の学校へ。」

恋瞳姫「娘?」

 佐地風磨様は小さく頷いた

佐地風磨「乱秋。資料を。」

乱秋「はい。」

 乱秋さんは佐地風磨様の1番の部下だ

 普通に強いし、頼りになる

 乱秋さんは私と風凛子に資料を渡してくれた

恋瞳姫「三原…共平…?」

佐地風磨「そして、その娘の三原鈴音です。」

風凛子「写真はないんですか?」

佐地風磨「ええ。申し訳ない。」

恋瞳姫「いえいえ。それより、その学校はどこなんですか?」

 そう聞くと佐地風磨様が何かの資料をくれた

 そこには〇〇学校と書かれていた

風凛子「〇〇学校⁉︎」

佐地風磨「はい。お願いしますよ。」

恋瞳姫「何それ?」

風凛子「おい!お前知らないのか⁉︎日本トップの中学校だぞ!」

恋瞳姫「え⁉︎」

佐地風磨「まあ。そうですね。」

 私は日本トップと聞いて意識が飛びそうになった

 なぜなら私は今まで一度も勉強をしたことがないから

 そりゃあ、少しの基礎は叩き込まれたけど細かいこととかは知らない

恋瞳姫「日本トップ…。」

佐地風磨「頑張ってください。」

風凛子「はい…。わかりました…。」

 そう言った後に風凛子は目を丸くした

風凛子「ちょっと!佐地風磨様!学費!」

佐地風磨「あら?学費のこと?」

風凛子「これ、おかしいですって‼︎これを2人分⁉︎」

佐地風磨「ふん。私たちのことなめてるの?これくらい余裕で出せるわ。」

 私にはそう言った時の佐地風磨様の顔が少しおかしい気がした

佐地風磨(ま、本当はギリギリなんですけど。)

 …とか思ってないよね?

佐地風磨「それではこれで。私はこの後会議があるので。」

 そう言って佐地風磨様は立ち上がった

 その時乱秋さんがこっちに近寄ってきて小声で囁いた

乱秋「頑張ってください。」

 私は顔が緩んでしまった

恋瞳姫「はい!頑張ります!」

 そう言うと乱秋さんは微笑んで外に出ていった


 数分後…。

 市役所の外


良太「どうする?」

美怜「何が?」

良太「勉強だよ!俺たち全然勉強しねぇじゃん。」

美怜「それなら…この後時間ある?」

良太「あるけど…。」

美怜「今からうちにきてよ!」

良太「は…?

 

 赤松の家の前

 

 私はドアを開け、

美怜「ただいま〜。」

 と言いながら入った

赤松「おかえり〜。」

良太「お邪魔します…。」

赤松「お!良太じゃねぇか!」

良太「お久しぶりです。赤松先輩。」

 赤松はどうして良太がここにきたのか知りたがっているんだろう

 そんな顔をしている

美怜「実は、任務で〇〇学校に行かなきゃいけなくなったんだよね…。」

赤松「〇〇⁉︎」

美怜「だから…。勉強を教えて!」

赤松「いいけど…。」

 こうして私と良太は赤松に勉強を教えてもらうことになった

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