(いみエモ話)どんでん返し!金持ち高齢者の防犯システムVSゆるい強盗カップル 

冒険者たちのぽかぽか酒場

第1話 大逆転の防犯システムは、痛い。「なぜ、高齢者は、他人を信じられないのか?なぜ、若い世代にきらわれるのか?」みたいな。

  (いみエモ話)

 意味がわかると、エモイ話。

 あなたは、この話の意味がわかりますか?

   ☆

 こういう元殺し屋のカップルがいたら、かわいいなあ。

 「金が、ない」

 「今月の家賃が、払えない」

 「金をもらうためには、どうする?」

 「働けば、良いんじゃないの?」

 が、無計画な男には、そうは思えず。「殺し屋」な職業病?

 「今どき世代の若い世代を、殺せば良いんじゃないか?あいつらには、危機感がない」

 「え、あの世代?」

 男に言われ、驚く女。

 「今どき世代は、体力的には、高齢者以下だ!」

 「あ、そうね」

 「危機感も、ない。殺しやすいだろう」

 「かもね」

 互いに、納得。

 若い世代を殺しにいく、2人。

 が…!

 「だめだ!」

 「どうしたの?」

 「こいつら、金を持っていないぞ!」

 無計画、だったね。

 若い世代は、金をもっていないんだよ。

 「ターゲットを変えて、もっと上の世代を襲おう!」

 「…上の世代?」

 男は、バブル世代がこう言っていたのを、思い出したのだ。

 「金がありすぎて、困る」

  でもさ…。

 それは、あくまで、景気が良かったころの話だから。

 若い世代を殺しても、たいした金は、手に入りません。

 「そうだ!」

 「今度は、何?」

 「殺し屋界の、金持ちレジェンド高齢者がいたじゃないか!」 

 「…う」

 「そいつを、襲え!」

 「…」

 「だろう?」

 「…わかったわよ」

 金持ちレジェンド高齢者の家に、到着。

 「おい、じいさん!金を出せ!」

 「でも、良いの?」

 「何がだ」

 「金持ちだけに、超強力な防犯システムとかに、守られているんじゃないの?」

 「…関係、ないね。金でしか社会を信じられそうにない世代なんて、楽勝だぜ」

 「よく、言うわねえ」

 2人で、高齢者の身ぐるみをはがしはじめる。

 「やめくれい、あんたら!」

 ガラスの分厚いメガネをかけていた高齢者の動きが、ぎこちない。

 「じいさんよ、金を出せ!」

 男が、高齢者をおどすが…?

 「やっぱり、やめようよ」

 なぜか、女が、男を静止にかかった。

 「やめられるものか!あ、このじいさん、補聴器のような物を付けているぞ。なのに、聞こえていないのか?故障か?」

 そんなことを、言っていたら…。

 今度は、何だ?

 「いたぞ!」

 「情報の通りだな」

 「おとなしく、しろ!」

 え、え?

 最強クラスのガードマンたちが、乱入してきたぞ!

 なぜ、わかったんだ?

 「おあたー!」

 「ひでぶ!」

 最強ガードマンたちに、ばっさりやられる男。

 「助かったわね、あなた!」

 元殺し屋カップルの女のほうが、高齢者にだきつき、キスをしはじめた。

 …どういうこと?


  (この話の意味)

 さすがは、超強力な防犯システム。

 高齢者が耳にかけていた補聴器は、殺し屋もいちころのガードマンたちに声を伝える、盗聴器にもなっていたんじゃないか?

 メガネには、盗撮用の小型カメラが取り付けられていた。

 襲ってきたのが 2人の男女だとか、細かいことまで伝えられたのも、当然だろうな。

 で、もっと気になるのが、元殺し屋カップルの正体。

 実は…。

 元殺し屋カップルのうち、女は、ターゲットにした金持ち高齢者の恋人。

 だから、襲うことをためらっていたのか。

 さては、高齢者の財産目当てで、つきあっていたか?

 女のほうは、計画的。

 さらには、ガードマンの1人にも、キスをしはじめたぞ。

 何て、女だ。

 無計画だった男のほうは、地獄で、1人反省会。

 「防犯システムのご利用も対応も、計画的にね!」

 エモいなあ。





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