第12話 お揃いのペンダント

僕はあれからお守りのようにペンダントを持ち歩いている。学校では付けられないのでケースに入れて持ち歩いていた。


昼休みいつものように尊くんが話しかけてきた


「なにそれペンダント?」


「あ、うん!もらったんだ。」


「冬樹くんらしい色してるね。付けてみてよ」


「ふふ、そうかな。うん。付けてみるね」


「へぇ…似合うね。恋人から貰ったの?」


「まさか!あ、でも…好きな人から…はは、ちょっと恥ずかしいな」


「なに恥ずかしがってんの〜かわいー」


「うるさーい!」


「尊くんは好きな人とかいたりするの?」


「いるよ。でもなかなか手強いんだよね。」


「そうなんだ。でもきっと尊くんならすぐ振り向かせられるよ!」


「簡単に言うねぇ」


「頑張ろうね。お互い」


今日の尊くん、いつもと雰囲気が違うと思った。


どうして違うと思ったのか僕にもまだよく分から

ない。


けど僕を見る目があまり笑っていなかったように見えた。

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