第9話 友達
僕には園崎尊君という新しい友達が出来た。いじめられている僕に優しくしてくれて影で助けてくれている。
彼はカリスマ性があってクラスの中心にいるような人気者だ。
彼が僕に関わってから心做しか酷い暴力などは受けなくなった。
「尊くんが友達になってくれてから、いじめも段々落ち着いてきたんだ。」
「よかった。冬樹くんは去年の春、俺を助けてくれたから俺も恩返ししないと。それにいじめとかくだらない事見てて不愉快だからね。」
「尊くんはすごいなぁ。人を動かす力があるよね。」
「はは、そんな事ない。冬樹くんの方が立派だと思うけど」
「立派じゃないよ!ほら1年生の頃から尊くんはよく噂で耳にしてたよ。女の子から特に人気なんじゃない?」
「はは、そういうのは全く興味無いんだ。でも噂で俺の事聞いてたんだ。へぇ〜」
ーーーーーー
僕らはいつもの廃墟の屋上で話していた。
「なぁ、今度の土日遊園地いかね?」
「えっ急だね。僕行ったことないかも、」
「ならけってーだな!土曜な!ジェットコースター乗りまくっぞ!!」
「うん!行きたい!でも急にどうして?」
「コツコツ貯めてた小遣いが溜まったんだよ!」
「あはは!いっつも貯金箱持ち歩いてたもんね!」
「うっせー!誰かに盗られたら困るだろ!じゃ土曜な!」
「はは、なにそれ。うん!楽しみにしてる」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます