第9話 友達

僕には園崎尊君という新しい友達が出来た。いじめられている僕に優しくしてくれて影で助けてくれている。


彼はカリスマ性があってクラスの中心にいるような人気者だ。


彼が僕に関わってから心做しか酷い暴力などは受けなくなった。


「尊くんが友達になってくれてから、いじめも段々落ち着いてきたんだ。」


「よかった。冬樹くんは去年の春、俺を助けてくれたから俺も恩返ししないと。それにいじめとかくだらない事見てて不愉快だからね。」


「尊くんはすごいなぁ。人を動かす力があるよね。」


「はは、そんな事ない。冬樹くんの方が立派だと思うけど」


「立派じゃないよ!ほら1年生の頃から尊くんはよく噂で耳にしてたよ。女の子から特に人気なんじゃない?」


「はは、そういうのは全く興味無いんだ。でも噂で俺の事聞いてたんだ。へぇ〜」




ーーーーーー



僕らはいつもの廃墟の屋上で話していた。


「なぁ、今度の土日遊園地いかね?」


「えっ急だね。僕行ったことないかも、」


「ならけってーだな!土曜な!ジェットコースター乗りまくっぞ!!」


「うん!行きたい!でも急にどうして?」


「コツコツ貯めてた小遣いが溜まったんだよ!」


「あはは!いっつも貯金箱持ち歩いてたもんね!」


「うっせー!誰かに盗られたら困るだろ!じゃ土曜な!」


「はは、なにそれ。うん!楽しみにしてる」

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