第8話 異常な執着心
それから徹底的に相堂冬樹への集団いじめが始まる。最初は否定的な目で見ていた奴らも時間が経てば残酷な事に考え方も変わる。
集団心理だろう。なんて残酷だ。
まるで相堂冬樹を同じ人間だと思っていないようだ。
それでいい。もっと相堂冬樹を苦しめればいい。追い込めば追い込む程、より良い結果になるはずだ。
居場所がない相堂冬樹に俺だけが優しくする。俺という居場所を作る事により、相堂冬樹は俺に依存する。
ああ…相堂冬樹…どうしてこんなに愛おしいんだろう。罪を捏造され信頼を無くされ、周りに無視されて、途方に暮れてる君の顔が。
居場所を無くし絶望している君の顔が。
心を完全に閉ざし誰にも笑顔を見せなくなってしまった君が。
悲しげですぐにでも消えてしまいそうな儚さが。
たまらなく愛しい…
この恋が叶うのであれば
姑息でいい。卑怯でいい。異常でいい。
脇役共はせいぜい、俺の言うとうりに働けばいい。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます