第2話 平穏

 穴熊たちは怪物を写メって冥神に見せた。

 3人は西都城駅近くにある『鱗水うろこみず』って旅館に泊まっていた。

「こいつ讃王さんのうだ」


 讃王は、昔瀬戸内海にいた悪魚を退治した人物。讃留霊王さるれおとも。


『古事記伝』などでは讃王を景行天皇の御子神櫛王としている。

 景行天皇の御世、瀬戸内海では悪魚が人々を困らせていた。讃王はこのことを聞きつけたくさんの船をつれて退治に行った。ところが、一人の兵士が悪魚に飲み込まれてしまった。その兵士が悪魚の腹の中で刀を抜いて暴れ出し悪魚は苦しくなって死んでしまった。以後、讃岐の漁師は自由に魚をとってもよくなった。


 丸亀市飯山町には、讃王を祭った讃王神社および讃留霊王神社が存在する。また弘憲寺には讃王の肖像画が、綾川町にある北条池の付近には讃留霊王の墓がある。


「約束したよね?願いを叶えてくれるって」

 穴熊はクリスマスプレゼントをねだる幼稚園生みたいだと佐伯は思った。

 冥神の神殿で、佐伯と穴熊は怪物を倒した勇者として祈りを捧げました。


 佐伯: 「冥神先生、我々は鱗の怪物との戦いに打ち勝ち、この地を救った」


 穴熊: 「我々の力だけではなく、先生の加護があってこそだ。お力を貸してくれたことに感謝している」


 冥神の神殿から神聖な光が差し込み、神託が現れました。


 冥神: 「佐伯と穴熊、お前たちの勇気と友情に感動した。願いを一つだけ叶えよう」


 佐伯: 「我々の願いは…この地が永遠に平和であり続けることだ」


 穴熊: 「先生の加護がこの地に宿り、人々が幸せであることを願います」


 冥神は微笑みながら二人の願いを叶え、神聖な力で都城に平和が戻りました。


 冥神: 「佐伯と穴熊よ、これからもこの地を守り抜いてくれ」


 佐伯と穴熊は感謝の気持ちを込めて頭を下げ、冥神の神殿から去りました。


 2人は『鱗水』に滞在することになった。街を助けたことで、無料で鬼龍きりゅう学園に通うことになった。

「化け物もいなくなったし、殺人鬼も最近は現れなくなったな?」

 昼飯後の教室で穴熊がうたた寝してると佐伯が話しかけてきた。

「そうだな……」

 穴熊はケツが痒くて仕方がなかった。

 2人とも2年F組だ。

「それにしてもあの勇者は誰だったのかな?」

 佐伯は気になって仕方なかった。

 勇者の正体は伊東義祐いとうよしひさだ。

 伊東義祐は宮崎の武将で、戦国時代に活躍しました。彼は伊東氏の一族で、豊後国(現在の宮崎県)を拠点にしていました。


名前: 伊東義祐

生年: 不明

没年: 1570年頃

所属: 伊東氏

活動時期: 戦国時代


 伊東義祐は、豊後国の守護大名である大友氏に仕え、その家臣として戦場で功績を上げました。彼は主君である大友義鎮に仕え、主君の信頼を受けながら地域の支配を固めていきました。


 しかし、1570年頃には主君との関係が悪化し、大友義鎮との戦いに巻き込まれることとなりました。伊東義祐はこの戦いで戦死し、その後の伊東氏も没落していきます。


 伊東義祐は冥界での修業を終え、2人を助けました。

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