第14話 人間以外の何かになったら  その2

さて半喰種になってしまったカネキだが、喰種の芳村さんのやっている喫茶店あんていくに身を寄せることになる

そこでトーカちゃんやその他たくさんの喰種に出会い、喰種の優しさに触れたり、苦しんでいる喰種がたくさんいることを知る。


カネキが半喰種であることがこの物語では非常に重要で、人と喰種のどちらの気持ちも理解ができるからこそ「共存」と言う道を模索し始めるのである


この漫画を読んで思ったのは、一体何が悪で何が正義なのか

自分の主観や立場だけで物事を捉えると、この人の考えは間違っているとかあの人はダメな奴だとジャッジしてしまいがちだが、立場が変われば考え方が変わり、今まで悪だと思っていたのは一つの側面から見たほんの一部に過ぎないことを知る。

私は昔からその主観だけで物事を判断すると言うことはなるべくしないように気をつけてきたつもりだ(それは自分の意見に自信がないから、と言う部分も大きいが)

そうじゃないと物事の本質を見落としてしまう気がする


喰種に家族を殺された人間は喰種を恨み、喰種は悪だと思っている人間が当たり前のように喰種を殺す

すると残されたその喰種の家族はやはり人間を恨む


どちらも感じている辛さ悲しみは同じなのに何故か殺し合いは終わらない

これって現実世界で起きている戦争とかにもつながる話じゃないだろうか

どちらも自分の正義だけを主張して他者の正義は受け入れない


どこまで行っても悲しい連鎖が続くだけ


仲良しこよしとまでは行かなくても、命が脅かされる事がない、何とか悲しむ人が少しでも減ってくれるような、安心して生活ができるようなそんな解決方法ってないんだろうか

なんだか壮大な話になっちゃったが、東京喰種のストーリーを思い出しながらう〜む、と考え込んでしまった


東京喰種ではカネキが人間と喰種の架け橋になる重要な役割を担っている

すごく真面目で優しいからこそ迷走してる感も否めないし、実際はそんな簡単にはいかないだろうと思う所もあるが、なんとなく先の方に希望の光を感じる優しい結末だった


カネキ、ものすごく辛い思いもいっぱいしたけど、よく頑張ったね~!

人間も喰種も幸せに暮らして欲しい!







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