第5話覚悟を決める時

後日、その話題でからかってくる兄上から戦争で起こってしまった惨状とも言うべき、事の詳細をそれはそれは、詳しく教えて貰い‥‥。俺は驚愕の事実と吐き気で3日ほど寝込んだ。


俺はもう‥.何があっても驚かない。そう意気込んだのは、俺が今後生きていく上での必要な決意であり、覚悟だったのかもしれない。

俺は当時8歳にして、不動の精神を手に入れたのだった。



そのような経緯もあり、俺はこの家から逃げたいのだ。いや、逃げなければいけない。俺自身が生き残るの為に。




それに実は、今の侯爵家が格段に優れているという訳では無い。


今の侯爵家はあくまで王都へ中央進出していない、領地を任せられている地方領主に他ならない。

それも飛びっきりの熱血漢。

王国内での目の上のたん瘤は伊達では無いのだ。まぁ、表面上はだろうが。


それでも一応侯爵家としての体裁は取り繕っている辺りは、初代侯爵の思惑を感じる。

余程、後継者の教育に苦労したのだろう。


確かにあの父上やあの兄上ように人のことを手玉に取って遊ぶような人達に、教育など誰にも出来ないだろう事は明白だ。

あの人達は、人間の心を何処かに置いてきている。


俺は別に親や兄弟が憎い訳でも無いし、家督は兄弟である兄上が継いでくれるので問題がないが、それでも毎度、家絡みの何かしらの事件が起こる度に、この家を潰せと思っている。

だが、所詮なるようにしかならないのだ。





◇◇☆☆☆◇◇


内容が少なくなってしまったので、作者の独り言です。


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(作品の投稿頻度は変わらないだろう。)



ここまで読んでくださった方々に感謝を。






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