〜第十話 敵の幹部はちゃんと強い〜

「お前この魔族どうやって倒したんだ?切断されていると頃から見ると剣のようだが..」


うっ、やっぱりこうなるのか...


「...」


王女も気になるのかこちらを向いている


「.....」


一応妖魔が地球にもいることは国際においても最高機密であり、知ってしまったのなら帰還きかんした後に記憶を消せば良いのだが


「ーーまぁ、いいさ...どんな秘密を抱えていようが水帝は水帝だ」


「霧島....」


「どうせ、ラノへ見たく実は日本にも魔族はいて俺たちは裏組織に所属している...とかだろ?」


ーー帰還したら組織に霧島を報告するか


「おい、待て今とんでもないこと考えてなかったか?」


「ーーキノセイデスヨ」


「日本に帰ったら....いや、日本に帰らなければ良いのか」


「はぁ?」

どうせこいつのことだから、日本にいたら一夫多妻ができない!!

とか言うんだろうな...


「で...ルーナ、そろそろ霧島に説明して欲しいんだが」


「ーーあ、す、すいません....キリシマ様、私はレーゲン王国の第二王女ルーナ・リヒト・レーゲンです、どうぞお見知りおきを」


「第二王女?」


「それはだな...かくかくしかじかで」


「そのネタもう見ないぞ」


「......ルーナは姉の第一王女の影武者的な存在で変装していたってことだ」


「無視かよ....ってことは俺たちは第一王女には会ったことないと?」


「いや、交代制だ」


「ーーー影武者の意味なくない?」


「勇者に取り入るためだろうな」


「あー、なるほど」


「それで、国王サマに取りいた魔族を倒そうってわけ」


「ーー魔族を倒す?かなり危険だと思うが..」


「報酬はこの王城から出られるように手配してくれるらしい」


そういうと霧島の目が変わった


「必ず魔族を倒そうぜ!」


.....なんだろう、既視感が


「それで?作戦は?」


「今、ここでっ!」


「ーーー?」


「今夜だな、正面突破だ」


「確かに敵の戦力がわからないのならそれが良いだろうな...王の間は知っているから良いとして、魔族の特徴はわかるのか?」


「それは私が説明しましょう....今回、王城の人間全体尚且つこれほどの高度な洗脳魔法を行っていることから、邪神軍幹部という可能性があります」


ちなみにだが、この世界の敵は魔王ではなく邪神である


「幹部ということは四天王とかも?」


ちょっと霧島、漫画の読み過ぎだ


「シテンノウはいませんが、幹部の上として最高幹部というのがいます」


「ーーーその幹部、最高幹部ってのは人間がそう呼んでいるのか?」


「いえ、魔族側が自称していますので」


...組織形態がうちの組織と似ている気がするが...まぁ、幹部や最高幹部という役職だってありきたりだしな


「話を戻します、幹部となると誘惑の魔人 アリストかと」


「アリスト...どのくらい強いんだ?」


「わかりやすいようにステータスでいうと...最後に鑑定できたのが一年前でーー

レベルが345、体力が30000魔力が55800攻撃力増加が500%

と記録されております」



「....霧島」


「お、おうーーステータス、オープン」


ーーーーーーーーーーーーーーーーー

理玖斗 霧島(りくと きりしま)

職業{錬金術師}


Lv.6

体力100/100

魔力 45/45

攻撃力増加 5%


スキル

固有スキル 錬金術Lv. 2  鉱物鑑定Lv. 2  植物鑑定Lv. 1


ーーーーーーーーーーーーーーーーー


人間と魔族、魔物のステータスの違いは体力が増えるかどうかだ...それを踏まえると


「ーー無理ゲーじゃね?」


「ーーっ、ですよね」


これで幹部って強すぎない?



―――――――――――――――――


Q 幹部強すぎないですか?勝てないですよね?


A どうせ、ワンパンして「あれ?俺何かしちゃいました?」やるんでしょ()


Q なんで他人事なんですか......

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