〜第六話 王女と自室にて〜

 晩餐ばんさん後、俺は部屋にて待っていた

 部屋にも戻る時に王女の前を通りながらスキルを使っていたが、反応を見ていないので気づいたかはわからない....王女がここにくるかは運だが、多分くるだろう


 また王女を見た時に気づいたが魔の気配を感じた...おそらく取りかれる直前、と言ったところだろう、ならば対策のしようはある

 紙を一つ取り、記憶にある陰陽師が使っていた妖魔対策の術式を見様見真似で書くがあくまで対妖魔なので魔族に効果があるかは不明だ


 しばらくしているとドアの先に気配を感じたため、開けたーー

「ーーあっ...こ、こんばんは...スイテイミズト様」

「.....」

 勇者召喚時に見た時より幼く見えるが、書庫でも他通り王家の証である金髪の美少女だった

「ーーなんで寝間着?」

「寝る前にお忍びで来てまして...殿方の部屋に来るのにはしたなかったでしょうか?」

「いや...大丈夫です..」

 敬語になってしまう。いや、王族だから敬語の方がいいのか

 お忍びって...王女だよね?護衛仕事しろよーー護衛も魔族に取り憑かれているか...

「とりあえず、中に入りましょうか」

「はい、失礼します」

 なんか気まずい空気になってるけど下心とかないからね?!

「本題に入るんだけど...ここに来たってことはーー」

「はい、初めてですけど...お願いします」

「ーーー」

「ーー?どうかされましたか?」


「....最近になって周りに変わったことはありますか?」

「....魔族...ですか」

「あぁ...」

「私のスキルです、気配察知により魔族の気配を強く感じています」

「気配察知..」

 察知があるのなら隠密などもありそうだがどうなのだろうか

「水帝様はなぜ魔族の気配を?」

「クラスメイトが魔力感知で魔族の気配を感じた...と」

「魔力感知...ですか...

「それで、おそらく洗脳を仕掛けた魔族は国王に取り憑いてると考えました」

「なるほど、それで私と協力してお父様に取り憑いた魔族を倒そうというわけですか」

「...」

「...かりに魔族を誘き出せたとしてミズト様は倒せるのでしょうか?」

「それはわからないな...魔族はまだ見たことないですし」

「ーーふふ」

 そういうと、王女は小さく笑って言った

「魔族は...ですか、どうやらミズト様は他の皆様とは違う世界から来たようで不思議です」

「.....信用できないですか?」

 流石に数日前まで剣も握ったことない高校生にしては不安がられたか?

「ミズト様は剣を極めておられますよね?」

「ーーっ!」

「ミズト様は剣士、それだけで信用に足ります」

「ーー?というと?」

「私のお母様の初恋の方が剣士でしたから」

「なるほど?」

 お母様というと王妃か、国王は剣士の気配は感じなかったからおそらく政略結婚により離れ離れになった感じだろう

「ですから、この国の王族としてミズト様に力をお貸ししますーーなのでどうかこの国の危機を救ってください」

 そう言い、手を取る王女...一瞬ドキリとしたがすぐに消え失せた

「任せてください、王女殿下」

 そう真面目着に言い立ち上がる、久々に敬語で話したからか疲れてしまった

「はい!では寝ましょうか」

「はい」

 そう返事をすると王女はベットに潜り込んだーーーーん?

「ん?、え??」

「?どうされました?」

「えっ?いや...え???」

 え?いや、なんで??



 ―――――――――――――――――――――――――――



 Q 真面目な話つまらないですね、もっとヒロインからは意味不明にモテてほしいです


 A というと?


 Q ヒロインあと数十人の追加待ってます


 A ーーーーは?

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