〜五話 ヒロインの告白(意味深)〜

「ぼ、ボク...水戸くんに話したいことがあるんだ」

 っと言われあの後部屋に招待された



 うん、ここまできたらよほどの鈍感でない限りわかるだろう...だが違法ロリよ、一度助けられたからと言ってそんなちょろくていいのか?

「ここだと誰にも聞かれないから...」

「あー、違法ロリよ...それは一種の気の迷いだーーだからーー」

「知ってる...でもここで言わないと....水戸くんにしか言えないんだ」

「ーーーー?」

「水戸くんも気づいているかもしれないけど...」

 ーーーん?

「最近のみんなが野獣化してるっていうか...凶暴化してるの」

 ....あ、これ告白でもなんでもなかったわ...ただの早とちりでした

「それで...何かに取りかれているような気がしてーー」

「取り憑かれている?」

「うん、ボクのスキルに魔力感知があるんだけど...みんなの魔力が人間の魔力ってより魔族の魔力に近くて」

「...そうすると、取り憑いているのは魔族?」

「多分そうだと思う」

「俺だけにしか話せないのはーー取り憑いていないからか」

「うんーー」

 そう違法ロリは返事をし、先ほどから準備していた紅茶を出してくる...



「....」

 出された紅茶を一口だけ飲み、話をまとめてみた

「つまり、みんなが何者かに取り憑かれている...それを助けて欲しいと?」

「そういうことだね、あとみんなって言ったけど王城にいる兵士も大体取り憑かれてるね」

 ーーえ?それやばくない?

「1番魔族の魔力が強いのは誰かわかるか?」

「最近あった中だと、国王様かな」

「...俺以外に取り憑かれていない人は?」

「最初に見た王女様だね」

 俺と王女は取り憑かれていないと....

 王女と国王...どちらも五大職業(勇者 賢者 剣聖 聖女 大魔導師)としか会わないが、クラスメイトに魔族でもいるのだろうか....とりあえず王女様と会って見たいが...おそらく無理だろう、偏見だが異世界系の王女は大抵勇者のハーレムメンバーに加わっている気がする

 聖女、王女、獣人、エルフ達で「流石です!勇者様!!」をしていそうだ...


「話はわかった...とりあえず王女様と話してみるよ」

「うん、水帝くんなら大丈夫だと思うけど...気をつけて」

「......あぁ」

 そう返事をして部屋から出た

「ーーどうやらかなり不味いことになってるな...」


 王女と話すにはどうするか...違法ロリの話が正しければ王女は取り憑かれていないということになる...おそらくだが王女も薄々魔族の存在にき勘づいているだろう、だから味方だと思わせればいい、それに使えるいいスキルを俺は持っていた

「ステータス、オープン」


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 水戸 水帝(みずと すいてい)

 職業{剣帝}


 Lv.3

 体力 100/100

 魔力 39/39

 攻撃力増加 12%


 スキル

 固有スキル 剣帝覇気{小} 剣帝スキルLv. 1


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 ・剣帝覇気{小}

 生物に向かって覇気を出せるが10秒につき1魔力消費する。

 自身の味方に対しステータス上昇{小}付与、士気上昇{小}、精神安定、直径5m以内にいる味方の状態異常無効化

 自身の敵に対しステータス弱体化{極小} 、威嚇による士気低下、剣士の攻撃無効化


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 この「剣帝覇気」というスキルである、このスキルを王女だけに限定して発動することでおそらく、味方としての効果が出るだろう...覇気というのは浴びる側からしたら誰の覇気か本能的にわかるそうなので、今日の晩餐時ばんさんじに勇者達と食べるはずだからその時に実行しよう




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 Q ヒロイン登場したのはいいんですけど、想像していた展開と違いますね...あとタイトルにある剣要素がないんですが....


 A うるせぇ!!


 Q えぇ...


 A というのは嘘で先に王女を攻略します


 Q 攻略って...言い方

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